Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 27 またパンをいただいた 今日も良い天気だ。洗濯をして、外出した。26日のフェリーを取ったのに、初日に宿のレセプションブックに「Leave on 25」と書いた気がして、奥さんに「26日に発つから」と言い直した。 宿を出ると、日曜日の礼拝がちょうど終わったところだったみたいで、宿のすぐ近くの教会から人がぞろぞろと出てきた。みんなパンをたくさん持っている。通りすがりのおじさんに「カリメーラ!(おはよう)」と挨拶すると、ニコッと笑って、手にしていたパンを1つくれた。シナモン風味の美味しいパンだった。 今日も良い天気だ。洗濯をして、外出した。26日のフェリーを取ったのに、初日に宿のレセプションブックに「Leave on 25」と書いた気がして、奥さんに「26日に発つから」と言い直した。 今日は旧市街の中にある考古学博物館に行こうかと思ったんだけど、日曜日でも入場料がタダにならないみたいなので、なんとなく興醒めしてやめてしまった。 21年後の補足 当時のギリシャでは、11月〜3月は毎週日曜日が無料だったものの、4月〜10月は無料になるのは毎月第1日曜日だけだったらしい。この日は4月24日。 普通に有料の日だった。博物館は何も悪くない。 石造りの旧市街を凛々しく巡回するギリシャの騎馬警察「レンジャーズ」 街角に停まったスクーターの足元に、モフモフがすっぽり。 写真を撮る一日 この考古学博物館は、騎士団によって建てられた病院を利用している。ここにある、片膝をついて両手で長い髪を持ち上げている姿で有名なアフロディテ像は見ておきたかったんだけど、それしか見るべきものがなさそうだし……。考古学博物館にはアテネとクレタで行こうと思っているので、今回は節約。 そうすると、本当にやることがなくなってきた。節約さえしなきゃ、バスでリンドスまで足を延ばして、アクロポリスを見たいところだけれど。リンドスはロドスの古代3大都市の一つで、その3都市の中で、今も同じ場所に町が残っている唯一の場所。 太陽神ヘリオスの孫の名前が町の名前になっているそうだ。こういう話はなんだか好き。 悩んだ結果、結局今日はロドスの写真を撮ってまわって過ごすことにした。 21年後の補足 この旅では「できるだけお金を使わない」ことに妙な達成感を覚えていて、結局、帰国する頃には旅費がかなり余っていた。 リンドスに行きたかったのなら、行けばよかったのだ。 旅費は余らせるために持ってきたんじゃない。 21年後の今なら、迷わずバスに乗る。 エーゲ海の風をまとい、次の出港を待つヨットたち 港の防波堤沿いに並ぶ風車。かつては船から降ろした穀物をここで挽いていたという。 青いエーゲ海に向かって気高く立つシカの姿が印象的。 島を守ったのは我々である、という主張 21年後の未回収事案 ロドス島(ロードス島)のシンボルは「シカ(鹿)」で、ロードス島のマンドラキ港の入り口に佇む細い2本の石柱と、その上にリアルなサイズ感の「雄鹿(エレフォス)」と「雌鹿(エレフィーナ)」のブロンズ像が立っている。 なぜ鹿がロドスのシンボルなのか。 ロードス島には古くからダマジカが生息している ヘビ退治の伝説 中世の十字軍(聖ヨハネ騎士団)が島にやってきた際、大量にいたヘビを駆除するためにシカを連れてきたという伝承もある。蛇は鹿の匂いが嫌でいなくなったとか、文字通り消えてなくなった、とか。 毒蛇をやっつけたのは実は猫である、説とか。 結論!「Dama dama(ダマダマ)」という名前は可愛い! ニュータウン 新市街に出ると、シャンパンゴールドの日産マーチ(「MICRA(マイクラ)」と書いてある)を発見。このマーチの色ってないよなぁと思いながら、車体に書かれた「RENT A CAR」の文字を見て、「あ、これがレンタカーか!」と妙に納得した。それまで「レンタカー」という言葉の由来なんて、考えたこともなかった。 お昼は昨日行った「GOODY'S」でサラダバー(€4)に挑戦した。山盛りサラダを食べて、緑のモノを補給。これで倒れないだろう(笑)。パプリカが信じられないくらい美味しい。日本では彩り程度のイメージがあるパプリカだけど、こっちのパプリカはしっかりとした甘味がある。オリーブとフェタは生野菜によく合うなぁ……。 シャンパンゴールドカラーのマーチ改め「MICRA(マイクラ)」 ポップなカラーの椅子が並ぶ地元のカジュアルなファストフード店 笑顔でソフトクリーム増量 おじさんにソフトクリームのミックスを最高の笑顔でお願いすると、ものすごくたくさん絞ってくれた。前に買っていったおばちゃんの1.5倍はある! 例のごとく、自分で写真を撮りながら食べていると、通りすがりの老夫婦に笑われた。 それから海の方へ向かうと、カジノ・ロドスの裏の海でモーターボートのレースがあっていて、人だかりができていた。カジノの庭から映画みたいな実況中継がガンガン入るので、面白くてしばらく塀に座って見学。アジア人が誰もいないので、レースよりも私の方が注目されていた。 今日は日曜日だけど、ロドスでは店はまぁまぁ開いている。だけどシエスタは、大きなスーパーでさえきっちり取る。14時すぎに牛乳を買いにロドスで一番大きなスーパーに行ったら、ちょうどレジを閉めているところだった……。 宿に戻ってきたら、部屋が綺麗になっていた。毎日シーツとタオルを換えてくれて、とても良い宿だ。あとは小さなアリさえいなければ……。花がたくさんあるせいか、花アリみたいな極小のアリがいる。殺虫剤がないので、虫よけスプレーでだいぶやっつけた。でもまだ時々いるので、地味にカットバンで貼り付けて退治している。 ニュータウンで人気のベーカリー 最高の笑顔で1.5倍盛りをゲット Location ■ニュータウン観光案内所 Rhodes New TownAverof Street, Mandraki, Rhodes 85131, GREECE
Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 26 朝は洗濯 朝早起きして、まず洗濯をした。今泊まっている宿は、屋上に洗濯物を干せるので助かる。やっぱりお日さまの下で乾かした方が気持ちが良いものね。天気が良いのですぐに乾くだろう。 洗濯物を干し終わってから、古代ロドスのアクロポリス・スミス山に向かって出発。バスも出ているけど、住宅地を抜けて徒歩で行くことにした。この辺りはリゾートでも観光地でもなくて、普通の住宅地なので静かだ。 ロドス島は太陽神ヘリオスの島なので、「太陽と薔薇の島」と呼ばれている。その呼び名の通り、こっちに来て晴天じゃない日なんてないんじゃないかと思うくらい、毎日空が抜けるように青い。なのに、新市街にはいくつもオシャレな雨傘の専門店があったりする。いつ使うんだろう? 21年後の補足 ロードス島は「太陽の島」と呼ばれ、年間300日くらいは晴天なのだそうで、実際この滞在期間中は全く雨が降らなかったのに、ニュータウンにはなぜか傘専門店が多くて、「いつ使うんだろう?」と不思議に思っていた。 21年後、写真を見返して気づいた。この店は「Kalafatas Umbrellas」という傘店で、「ここで傘を買うと、いつか再びロドスへ戻って来られる」という素敵なジンクスがあるらしい。 ・・・買えばよかった。 ニュータウンの傘専門店 綺麗なにゃんこ スミス山 ゆるい登り坂を登っていくと、大きな円柱が見えてきた。ロドスのアクロポリスにある、アポロン神殿だ。神殿の麓には馬蹄形のスタジアムと小さな劇場跡があり、オリーブの木や野の花が一面に広がっている。観光客よりも地元の人が散歩に来るようなところで、おじいさんとおばあさんが古代スタジアムでランニングしていた。 アポロンは円柱が少し残っているだけなんだけど、ここからの景色はまさに絶景。ロドスの街と海が見渡せる。これでもかというほどのエーゲ海の青さに感動! 恐竜の親戚みたいなトカゲもいた。 アポロン神殿の上の道を2つほど渡ってみると、突き当たりが絶壁になっていて、目の前がドーーンと海! すごく綺麗!! 沖縄とはまた違った青さだ。天気が良いので、海の向こうに島が見える。崖に座って、しばらく景色を眺めた。 スミス山の古代スタジアムは地元の人のお散歩コース 美しいカーブを描いた石造りの観客席。 自然と歴史がそのまま残る素朴な景色 重厚な中世の石壁を背に咲くスミス山の頂に佇むアポロ・ピティオス神殿の遺跡 恐竜の親戚みたいなトカゲ 地中海の春の象徴「ユダの木(セイヨウハナズオウ)」春のスミス山は花がいっぱい。 ロドス市街の住宅街とエーゲ海 スミス山の高台で見かけた、のどかな放牧の風景 イアソス(Ialyssos)方面へと続くロングビーチのパノラマ ホットサンドとビーチ そろそろお腹がすいてきたので、ぼちぼちロドス市街へ戻ることにした。ファストフード店が軒を連ねる通りでピザ屋を覗くと、ショーケースにいろんなホットサンドやピザが並んでいて、美味しそう! 野菜がたっぷり入ったホットサンドを1つ注文すると、その場で焼いてくれた。おいしーー! 店の前に並べてあるテーブルを使って良いとのことなので、現地の若いモンを眺めながら食べた。 ギリシャの女の子は、お昼をサラダだけで済ませている人もよく見かける。だよねぇ。ベーカリーはほとんどがパイやドーナツばっかりだし、ピタはお肉がたっぷりで油っぽいし、こんなものを毎日食べてたら太るでしょう。スレンダーな女性が多いのは、このへんの意識の違いなのかな……。 お昼を済ませて、ビーチへと向かった。海岸には今日も水着で肌を焼いている人がたくさんいる。私にはまだ肌寒く感じられるんだけどなぁ……。片や長袖シャツの上からジャンパーを着ている人、片やトップレスで砂浜に寝転がる人。体感温度が違うのか?。 かわいいホッとサンド えっと、寒くないですか? アイスクリーム それにしても、ヨーロッパ人って太ってようが、腹が出ていようがお構いなしで、お腹が見える服を着る。「いいのか、その肉!?」具合は、日本ではちょっと考えられない。でもやっぱり比べてみると、日本の女の子は細いだけで、貧弱だなあと思う。 それから水族館に行こうと思ったんだけど、なんだか入口が廃墟のようになっていたのでやめた(それでもオープンしているようだった)。 旧市街へ戻り、お気に入りのアイスクリーム屋でオレンジ&チョコレートのアイスクリームを買って、本日の散策終了。 5日もロドスにいることにしているので、だんだんヒマになってきた。のんびりできない性格は、こういう時に困る。ノートPCでもあれば、ばんばんホームページを作るのになぁ。次に長期旅行をする時は、必須物品に入れておこう。 オレンジ&チョコレートのアイスクリーム Location ■スミス山Acropolis of RhodesDiagoridon 68, Rodos 851 00, Greece
Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 25 旧市街の朝 朝、とても気持ち良く起床。ベッドの横に大きな窓があるので、とても気分が良い。オレンジとパンを食べて、グランド・マスターの宮殿に向かって出発。町はまだ静かだ。 ロドスは路地が良い。パン屋の横を通りかかると、前掛けをした大きなおじさんが、片手に子猫をわしづかみにして、納屋の裏に移動させていた。表にいたら危ないからかな。なんだかジブリ映画みたい。 光が差し込む宿の部屋 宿の前に集まる猫たち グランド・マスターの宮殿 グランド・マスターの宮殿に繋がるイポトン通り(別名・騎士団通り)は、ゆるやかな坂道で、とても雰囲気があるのだけど、常に観光客の団体がいて、まるで絵にならない。朝9時に来てみても、やっぱり団体さんがいた。 グランド・マスターの宮殿に到着。大きな四角い石を積み上げて造られた、質実剛健な建物だ。きらびやかな装飾はないけれど、すごくかっこいい。 明かりを灯す燭台は、一部屋ごとに違った花のモチーフになっている。第一次世界大戦後、イタリア統治時代にはムッソリーニのための別荘として整備されたのだそう。床にはたくさんのモザイク画が残っていたし、ラオコーン像は生々しいほど迫力がある。 個人的には廊下や階段がツボ。いつでも敵の襲来に備えていたのだろう。飾りもなく広々として、天井が高い。 ロードス島の中世都市・騎士団通り 騎士団長宮殿の2階回廊。かつての聖ヨハネ騎士団の権威が漂う重厚な石壁と美しい連続アーチ 『グランドマスターの宮殿』の堂々たる正面玄関。 重厚な中世の石壁を背に咲く春の藤の花 植木鉢が並ぶ宮殿内の美しい石階段 花や植物を模した優美なアイアンの壁掛け燭台 重厚感あふれる石造りの大階段 宮殿の床に広がる古代ローマ時代のモザイク画 ランチとショッピング お昼頃、ランチにしようと思って、昨日地元の子で賑わっていたファストフード店「GOODY’S」に行ってみた。ピタやハンバーガー、サンド、ポテト、サラダバー、ジュースなどがあった。ナスが入ったサンドとスプライトを頼んだ。 ドリンクが間違えてコーラになっていたので「これ違うよー」と言うと、「あー、問題ないよ」と言って、すぐに替えてくれた。 席に座って食べていると、楽器を持った男の子が、歌を歌うからお金をくれと声をかけてきたり、女の子が犬の人形をたくさんカゴに入れて、買わないかと言ってきたりする。こういう風景は、日本では見られない。 それからスーパーに寄って、パンテーンのシャンプー+コンディショナーを買った。日本でもお馴染みのブランドだけど、種類がいろいろあって面白い。ちなみにパンテーンは11種類もあった。 美容液やボディクリームなんかには、ハイドロキノンやレチノール配合で、シミやシワに効きそうなモノがある。しかも、びっくりするくらい安い……。スーパーが宝箱に見えてきた。 1時間半くらい、いろんな物を手に取って感心しては棚に戻しながら、いつかこういう買い物メインで来たいなぁと思ったりした。 それから、ずらりと並んだお土産屋の一つで、お土産用に荷物にならない小さな絵を数枚買った。 ハチミツ、オリーブの瓶詰め、大理石のチェス……。全部重すぎる! ロード・オブ・ザ・リングのチェスセットを見かけた。ホビットがポーンで、最前列。フロドは何だったんだろう。あいつは果たしてポーンなのか、キングなのか……。€60の立派なやつだった。 21年後の考察 21年間放置していた「フロドは何の駒だったのか」問題について、改めて考えてみた。 フロドは本人の戦闘力だけならポーンだけど、「一つの指輪」を持っている以上、敵に取られたらほぼ世界終了。つまりキング。 クイーンは文句なしにガラドリエルの奥方。 そしてサムは、最初はごく普通の庭師=ポーンなのだけど、盤面の最奥まで進んだポーンはクイーンに昇格できるらしい。 ホビット庄を出て、モルドールの最奥までたどり着き、最後には動けなくなったキングまで背負って進む。 あれ、……サム、クイーンじゃない? なお、映画版を見たら、アルウェンは前衛に置きたい。 21年経っても、特に役に立たないことばかり真剣に考えている。 ナスのサンド パンテーンのシャンプー&コンディショナー チンチョンチャン ロドスに来て、何度か通りすがりの男の子に「チンチョンチャン」と言われて、ちょっとだけムッとしている。 3度目の時、文句を言ってやろうかと思ったけど、相手は子供だぞ、と落ち着いて「それは何?」と聞いてみた。中国人や日本人、韓国人を指す言葉なのだそうだ。だいたいそんなことだろうとは思っていたけどね。 中学生くらいの歳頃の男の子たちに「日本語で I love you って言ってよ」と言われたので、「え? 愛してる?」と言うと、 “Oh! Do you love me?” と、ひょうきんに笑っていた。 少なくとも目の前で笑っている少年たちの「チンチョンチャン」には悪気なんて全くないのだ。 Location ■グランドマスターの宮殿Palace of the Grand MasterIppoton, Rhodes Town 85100, Greece
Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 24 船でロドスへ 朝5時半に起きて、6時半過ぎに宿を出た。出国手続きがあるので、8時までに必ず来いと言われていたのだ。ロドス行きのフェリーが出る港までは、荷物を背負った状態なら歩いて30分くらいかかる。 7時に港に着いた。敷地内には、人っ子一人いない。フェンスの向こうを、犬の散歩をしているおじさんが通っているくらいだ。あと30分もすれば人が来て、手続きをしてくれるだろうと思い、ベンチに座ってiPodで音楽を聴きながら時間を潰した。 7時半を過ぎて、カナダ人らしきバックパッカーの男の子が二人現れた。でも港の職員は誰一人としてやって来ない。 8時5分前。ようやくぱらぱらと職員がやって来て、準備を始めた。トルコ人に30分前出勤とか、そんなことをする人はいないのかもしれない。そして来てまずやることは、コーヒーを飲むことだ。 コーヒーでくつろぐ職員に船の予約の紙を見せると、「あぁ、ちょっと待ってね」と、すぐに私の名前が入ったボーダーカードが出て来た。ありがとう、エルマン! その場で€40を支払って、発券完了。 8時近くになって、ゾロゾロとヨーロッパからの団体さんがバスでやって来た。一緒に並んで出国手続きをした。パスポートコントロールの前に、飛行機みたいに荷物を流して機械に通すんだけど、私のナイフには反応しなかった。 大丈夫なのか?? ナイフと共に乗船(笑) 船の甲板から見るマルマリスはとても綺麗だった。 トルコではいろんな思い出ができた。貴重な体験もした。トルコ人の日本人好きにはかなり参ったけど、また来たいと思う国だった。トルコで出会った人たちの温かい笑顔を思い出しながら、船の窓から景色を眺めた。 もう使えなくなってしまうトルコリラで、たっぷり入ったコーヒーを買った。ナイスチョイス。 ロドス行きチケット販売所 マルマリス〜ロドスの高速フェリー ロドス到着 9時に出港して、なんと10時にロドスに着いた。 これで€40(5,600円)は高すぎる! ともあれ、ロドスが見えた瞬間からわくわくした。いきなりドーンと城壁が見えてきたのだ。騎士の街は、まるでゲームの世界みたい。 早く街を探検したかったのだけど、とりあえず港から家に電話をした。それほど大きくはなかったようだがまた地震があったらしい。あと10年、20年もすれば、日本は海の底に沈んでしまっているかもしれない、などと思う。そしたら何処に移住しようかな……。 電話を終えて、ピレウスへの船を確かめるため、港の近くに並ぶ旅行会社を訪ねた。ピレウスへの便は、ほぼ毎日あるらしい。 友達との待ち合わせは28日。ロドスには長居したい気がしたので、26日の夜行の船を取ってもらった。一番安い席で€41(5,740円)と、これまた高い。 まぁ、一晩船の中で過ごせるので、宿代が浮くのはせめてもの救いか。14時間の船旅だ。そろそろシーズンに入ってきて、いろんなものの物価が上がりはじめているような気がする。 フェリーから望むロドス島の城壁 ロドス島・マンドラキ港のシンボルシカの像 中世への入り口、ダンボワーズ門 時間が停まったようなハチミツ色の石畳の路地 宿探し フェリーのチケットも買ったことだし、さっそく宿探し。 ロドスは、城壁に囲まれた中世の姿を残すOLD TOWN(旧市街)と、ビーチリゾートのNEW TOWN(新市街)に分けられる。宿を取るなら旧市街の方が雰囲気がありそうだと思って、最初に見つけた城門から旧市街に入った。 そしてびっくり! なんだこの人の多さは! 見渡す限りの欧米人観光客に、しばし呆然とした。ロドスはギリシャでも屈指の観光地で、トルコからの日帰り観光客もやって来る。ここはすでに観光シーズンを迎えているみたい。でもアジア人は一人もいない。 お土産屋やレストランがずらりと並んでいる道を通って、旧市街の奥へ奥へと足を進めた。これだけの観光地とくれば、宿の相場は高いに決まっている。ガイドブックを見ても、ユースホステルでさえ€25~。ユースじゃなければ€40~だそう。 節約の鬼姫の私が、そんな所に泊まるわけにはいかない。 安宿がありそうな、多少不便な奥まった路地に入っていき、何軒か尋ねてみた。この辺りでもやっぱり1泊€40とか€30とか言う。 「5泊したいんだけど、安くなる?」 と聞くと、€25にしてくれた。でもまだ下げたかったので断った。カランバカでは€25の宿に泊まっていたのに、トルコの安さに味をしめてケチになっている。 細い道をきょろきょろしながら歩いていると、路地の奥に宿らしき看板が。 中に入ってみると、なんて可愛い! 今まで泊まったどの部屋よりギリシャっぽい、白と青と緑のこぎれいな部屋だった。バス・トイレ付きだと€35、共同だと€25だと言われたけど、 「もっと安い部屋を探してるの」 とねばると、€22にしてくれた。 もっと探しても良かったんだけど、宿のマダムの笑顔があまりにも素敵だったので、ここに決めた。宿泊カードを記入していると、このお洒落で可愛いマダムが、紅茶とクッキーを持って来てくれた。 素敵過ぎる宿のマダム 可愛すぎる部屋の鍵 待ちに待ったランドリーへ 部屋に荷物を置いて、今日まずやること。 それは洗濯。 ランドリーにジーパンを洗いに行きたい。ほとんどアウトサイドで過ごした20日間、一度も洗っていないため、履いているだけでなんだか臭いし、ジメっとする! ロドスはランドリーが安いと聞いていたので、この日を待っていたわけ。トルコでは1,200円と言われたところ、こっちでは630円だった。 よっしゃー!呪いが解けた! 臭くない!! ついでにパジャマ代わりのスウェットも洗った。なんだか軽くなった(おいおい)。 それから旧市街をうろうろして、次に城門を出て、新市街にも足を伸ばした。やっぱりギリシャはオシャレだ。新市街は、アメリカンリゾートっぽい雰囲気。海水浴ができる浜まで歩いてみたけど、海はとても綺麗だった。すでに水着で肌を焼いている人や、泳いでいる人がいる。 ATMが見つからず、仕方なく銀行でT/Cを現金に換えたら、次の通りでシティバンクのATMが見つかった。 ド畜生。 大きなスーパーを見つけたので、5日分の食料を買いこんだ。この辺りじゃタベルナも高くて、一人じゃ入れない。友達と合流した時に、ちゃんとしたギリシャ料理を食べに行こう。 それにしても、中世の街のような旧市街は、どの通りも同じように見えて、今日一日歩き回って一度も同じコースを歩けなかった。 (注:私は方向オンチです) 生活する気満々♪ Location ■ロドス旧市街Rhodes Old TownMedieval Town, Rhodes 85100, Greece
Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 10 トルコ人家族との出会い やっと落ち着いたかなと思っていると、私が座っていた6人乗りのコンパートメントに、トルコ人の一家がぞろぞろと入ってきた。「乗ってもいい?」と聞かれているんだと思うけど、トルコ語がさっぱり分からない。7人くらいの一家が一斉に私に話しかけてくる。 ‥‥どうしよう、「ジャポン」しか聞き取れなかった。「わー‥‥」という状態の私に、14歳くらいの男の子が自身を指さしながら「タルキッシュ、タルキッシュ!」と説明してくれた。うん、それだけは全力で分かってるよ。可愛い娘さんが「荷物を上に上げてあげようか」とジェスチャーで示してくれるので、足元に置いていたバックパックを荷台に乗せるのを手伝ってもらった。 一家もボストンバッグや紙袋、さらに米などの大量の食材を、荷台に詰め込み始めた。ひと段落してみんながギューギューになって席に着くと、お母さんが歌を歌い始めた。お祭り好きのヌーチョがこれを聞き付けやって来て、自分の国の歌を歌いだした。「最後は君が日本の歌を歌うんだ」とヌーチョに言われて『異邦人』を歌おうと心に決めていたのに、怖い顔をした車掌さんが現れて、家族を怒鳴りつけ、別の車両へと追いやってしまった。 寂しそうな顔をして、娘さんとお母さんが私に抱擁してくれたので、私は何事か解らないまま、ついさっき覚えたばかりのトルコ語で「ギュレギュレ」と言って見送った。見送る側が使う「さようなら」だ。後からヌーチョが「この車両はツーリスト専用で、一般の客は別の車両に乗らなきゃいけないみたいだね」と教えてくれた。「へぇ」とうなずいて、顔を見合わせてから、二人同時に「Stupid(馬鹿らしい)」と言った。 困った人々 それからしばらくして、再びコンパートメントにさっきの車掌さんが現れて、私に「どこから来たの?」と聞いてきた。日本だと答えると、いきなり手にキスをして、「21歳?22歳?」と聞く。「27だ」と言うと、薬指を確かめて「結婚はしていないの?」と言う。シングルだと答えると、「じゃぁ結婚しよう」といきなり結婚を申し込まれた。「私は10年間妻がいない。1人子供がいるだけだ」って、いや、結構ですから。きっぱりお断りをしたら泣きまねをしながら出て行った。これが噂のトルコ男か…まったく先が思いやられる。。。 別の車掌さんからはチャイをご馳走になるし、いたれりつくせりなんだけど。ヌーチョが「他人からもらった飲み物なんかを簡単に飲んじゃダメだよー」と言うけど、そんな事は百も承知だ。でも旅先では、どうしても断れない場面が2割くらいはあるのよ。「それにしても綺麗な女の子には親切だなぁ」とヌーチョは苦笑しながらそう言った。私は綺麗でもないし、むしろ逞しい部類でしょうよ。だから違うんだよ、ヌーチョ。彼らは女性を見たらとりあえず口説いておくのがマナーだと思っているだけなのだ。 この電車は、外国から入国する人と、トルコに住む人とで車両を分けてあり、トルコの人が乗る側の車両を探検してきたヌーチョは、「あっちのトイレは汚いし、紙もないんだ」と憤慨していた。観光が大事な産業でもある国なので「お客様は神様です」的な考え方は、ある程度仕方がないとは思う。だけど、日本人客には手を取って歓迎し、トルコ人客には怒鳴り声を上げ、ギリシャ人とは忌々しそうに喧嘩する。その態度の違いを、私はどう受け止めればよいのか分からなかった。ギリシャとトルコの間には長い歴史的な背景がある。ほんの数日旅をしている私が、簡単に良し悪しを語れる話ではないのだけれど。そんなことをぼんやりと考えながら、イスタンブールまでの時間を過ごした。 21時過ぎ、外はもう真っ暗。すると通路の方から子供の声が聞こえてきた。昼間出会ったトルコ人一家が私にお別れを言いに、車掌さんに怒鳴られながら、わざわざ会いに来てくれたのだ。娘さんとお母さんが「元気で旅を続けてね!」と私を抱きしめてくれた。 車掌さんはルールを守っていただけなのだろう。でも、怒鳴られながらも車両を渡って最後に挨拶をしに来てくれたトルコ人一家の優しさは、ずっと心に残っている。 窓の外にミナレットが見え始めた。どこかのモスクだろうか。イスタンブールに着いたのだ。スィルケジ駅の色とりどりのモザイクは嘘みたいに綺麗。 長旅が終わりみんなが伸びをしながら電車から降りはじめた。ヌーチョは中国人とスウェーデン人のグループと私をまとめて、一緒に宿探しをする気でいるらしい。そろそろ一人になりたいんだけどなぁ…。仕方なく付き合って行ったユースホステルは、改装中で開いてなかったので、ガイドブックに載っていた駅の近くの安宿を提案すると、数人が意気投合。タクシーでそこに向ってみたけど、その日はトルコのホリデーだったため、シングルルームが一部屋しか空いていなかった。年輩の男性が「君はここに泊まったらいいじゃないか」と言ってくれているのに、ヌーチョときたら「えー!一緒に泊まるんじゃなかったの!?」とうるさかったので、無視して一人でそこに泊まらせてもらうことにした。途中まで仲良くしてたけど、最後の最後で、ちょっと残念な人になってしまった。私にその気がないと分かると「タクシー代は君が払うんだよ」だって。ムカっときたので、タクシー代を全額支払ってグッバイフォーエバー。メテオラでパーティーを組んだダンとデイビットが素敵な人たちだっただけに、余計に残念に思った。 Location ■スィルケジ駅Sirkeci StationHocapasa Mah. Ankara Cad., Eminonu, Fatih, Istanbul, Turkey
Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 10 テッサロニキから国境駅へ 昨日の夜は宿の中も外もうるさくて、何度も目が覚めたけれど、そのわりには短時間でしっかり眠った気がする。 6:00 — 起床。昨晩、他のお客がシャワーを長時間独占していて、待っている間に眠くなって寝落ちしてしまったので、申し訳なく思いつつも、早朝からシャワーをあびる。 6:20 — チェックアウト。寒くなかったし、€18なのになかなか良い宿だった。 6:30 — テッサロニキ駅に着いた。今日はここから7:20発のIC(インターシティ)で国境を越え、トルコのイスタンブールに向かう。7時に駅のインフォメーションが開いたので、窓口のお姉さんを捕まえて、ピシオン駅というギリシャの国境の駅での列車の接続について聞いた。異国の地で、しかも国境を越えるとなると、どんなものなのか全然想像ができないから心もとない。 窓口のお姉さんにイスタンブールの何という駅に着くのかと尋ねたら、なんでも無い事のように「あら、それは分からないわ」と言われた。本当にそれは重要なことじゃないのだろうか?? たぶんヨーロッパ側からのトルコへの入国は、スィルケジ駅で間違いないとは思うんだけど…。(アジア側からの入国はまた別の駅に到着するらしい) 21:30に駅に着いて宿を探せるのかどうか、この旅始まって最大の不安にぶち当たっていたのだけれど、最悪朝まで駅に居ればいいやという気持ちになっていた。 世界の車窓から ピシオン駅 いよいよ出発 7:20 — IC出発。電車は座席が広くて快適。バックパックは足元に置いて、自転車の鍵で座席の脚にくくりつけた。 ギリシャに来て10日。エーゲ海以外の街や遺跡を巡りながら、北に足を進めてきた。今度ギリシャに戻ってくるのは、友達がやってくる4月の最終週あたり。しばらくギリシャともお別れだ。 とはいえ、『世界の車窓から』をゆっくりと楽しむ余裕もなく、電車の中でトルコについて猛勉強。 メルハバ、テシェッキュレデリム、アラスマラドゥク!トルコ語は舌を噛みそうだ。 14時前、回ってきた車掌さんからパスポートを回収され、「国境でパスポートコントロールがある。それから、15:30の電車に乗り換えるんだよ」と説明を受けた。パスポートを回収されたまま、電車は国境のピシオン(Pithion)駅に着いた。乗り換えの場所は、案内されるがままに着いていって、ここで待てと言われたので簡単だった。私はたいてい心配の方が余計に多い(一人旅はそのくらいで丁度良いのかもしれない)。 同じ電車でトルコ入りするのは、全部で15人くらいで、日本人は私一人。 スペインから来たヌーチョという面白いお兄ちゃんと知り合った。 15:30 — 電車さんがやって来て、乗り込むとパスポートが戻ってきた。国境警備のおじさんやお兄さん達が、ギリシャから去って行く電車を見送る。アメリカ人っぽいお姉ちゃんは、窓から体を半分乗り出して、「ヒューヒュー!」といいながら拳を突き上げていた。私は一人でコンパートメントに座り、扉を閉めて窓を開けた。古びた鉄橋に描かれた青と白のギリシャ国旗が、途中から赤地に白い月と星のトルコ国旗に変わった。国境を越えたのだ。 今度はトルコ側の国境で、パスポートコントロールがあった。そうしているうちに周りが騒がしくなった。ビザがなんとか言っている。なんだろうと思って通路をのぞくと、そこにいたヌーチョが「パスポートを返してもらう時に、€10取られるよ。ビザの関係で」と言った。「そんなの聞いてない」と言うとヌーチョは両手を広げて「僕もさ」と言った。そのうち車掌さんがパスポートの束を持って私がいるコンパートメントにやってきた。車掌さんがトランプのように色とりどりのパスポートを広げて「どれ?」というように私の顔を見た。「Japanese」と言うと、「Japanese?」と言ってパスポートを返却されて、お金は請求されなかった。通路からヌーチョが口パクで「なんでー?」と言っていたので、私も「さぁ?」と口パクで返した。日本とトルコ間では、3ヶ月以内の観光目的の滞在なら、ビザはいらないはずだ。請求される方が変なんだけど…。 ネタが多いので次のページに続きます・・・ Location ■ピティオン駅Pythio StationPythion, Evros, Eastern Macedonia and Thrace, Greece
テッサロニキ国鉄駅 荷物を部屋に置いて、まずテッサロニキ国鉄駅に向かった。宿から歩いて10分ほどで駅に着いた。なんだか必要最小限な感じで、「国際列車が行き来する」と聞いて想像したような広くて複雑な駅ではなくて、とても分かりやすい駅だった。インフォメーションでイスタンブールへの行き方を聞いたら、毎日朝7:20に出て、21:30にイスタンブールに着くそうだ。電車代は40€。6000円弱で国を超えられる。イスタンブールへはバスも出ているようだけど、たぶんバスより安いので電車にした。国境のピシオン駅で乗り換えがあるという。大丈夫だろうか‥‥。イスタンブールに夜着くというのもまた怖い。でも、ここで悩んでいても仕方ない。チケットを買いに窓口に行った。ところ【INTERNATIONAL TICKETS】売場が閉まっている。隣の窓口のお姉さんに聞いたら、うーん、と言いながらぐるりと辺りを見渡して、 「17時には戻ると思うわ」 嗚呼、シエスタ! Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 9 テッサロニキ 6:00 — 起床。7時のバスに乗るため、6:20頃宿を出た。平日万歳!バスステーションが開いている!テッサロニキまでの片道チケットを€14.50でゲット。11時に着くらしい。宿をさっさと決めることができたら、探検できそうだ。 11:00 — テッサロニキに着いた。‥‥で、ここは何処だ?市中心部のバスターミナルに着くつもりだったのに、なんだか郊外っぽい雰囲気。建物の外に出てみてターミナルの上を見上げたら『マケドニア』と書いてあった。新しくオープンした長距離バスの発着ターミナルみたい。ガイドブックの地図にも載らないくらい郊外。なんとかして市の中心まで向かわなければ。 バスターミナルの中で人に尋ねまくって、30分もかかってようやく市内行きのバスに乗ることができた。 テッサロニキは「観光地」というよりも、ギリシャの人たちの日常が広がる大都会だ。私が訪れた時は街全体がかなり埃っぽくて、雨が降るまで洗わない習慣なのかなと思ってしまうほど、どの車も字が書けるほど真っ白だった。肩から掛けていたバッグを抱きしめて、周りの物にこすらないようにして隙間を歩いた。大きな道路はどこも車と人のカオス。都会すぎて寛げそうになかったので、翌日には発つことにした。 でも、デルフィの寒かったあの日に死ぬ程欲しかったジャンバーとかパーカーとかが、安い値段で売っている。今日は暖かいので、買おうとは思わなかったけど、こういうところに普通の服は売っているんだなぁと思った。観光地の店先には、民族衣装みたいなデザインの服や、ギリシャの有名な革製品ばかりが並んでいて、自分がそれを身につけるイメージはまったく湧かなかった。 とりあえず分かりやすそうな場所でバスを降りた。 初めて間近に見たエーゲ海は、あんまり綺麗じゃない。ここは都会だから仕方ないのかな。ガイドブックの地図を見ながらツーリストインフォメーションまでバックパックを背負ったまま1kmほど歩いたけど、その場所にインフォメーションはなかった。地図や安宿情報をもらおうと思ったのにな。仕方がないのでガイドブックに載っていた安宿を2軒ほどたずねた。1軒めは€35を€30にしてくれたけど、2軒めは、€30を€18にしてくれたので、そこに決めた。€18って、ギリシャに来て最安。私が開口一番「やっすい部屋ある!?」と聞いたからだろう。「まぁまぁ、先に部屋を見てきなよ」と言われて私が部屋を見ている間に、宿のおじさん達は私に宿代をいくら提示するかの作戦会議をしていた。部屋はあんまり綺麗じゃないけど、明日発つから問題ない。宿の人はノリの良い関西人みたいな人。「明日の朝発つから、先に宿代を払っても良い?」と聞くと、「Why not?!」と返って来る。関西弁の「なんでやねん!」に聞こえてしょうがない(笑)テッサロニキってギリシャ第二の都市で、日本でいうところの大阪みたいな位置づけの都市だからか、そんなことを思った。 テッサロニキ国鉄駅 チケット購入窓口 はじめてのエーゲ海 国際列車は前日までに予約をしておいた方が良いので、17時にまた駅に戻って来ることにして、テッサロニキの観光に出かけた。テッサロニキは、ビザンティンの影響が強く、都会の街中にポコっと古いビザンティン建築の教会や城壁が現れる。たくさんある教会の中でも格式の高い古い教会を訪れると、お菓子をもったおばちゃん達がたくさん集まって、談笑しながら教会が開くのを待っていた(またしてもシエスタで閉まっていた)。 こんな大都会なのに、ペットショップをよく見かける。アヒルやガチョウが猛烈にプッシュされて売られていた。エーゲ海沿いのニキス通りには高級ホテルが並び、アリストテルス広場周辺にはオシャレなカフェがずらりと並んでいる。でも今日はカフェじゃなくて、ちゃんとご飯を食べたい気分。カランバカでの3日間、まともな食事をしてないから。 市場の様子 なぜかアヒルがたくさん売られている シエスタ中で入れなかった教会 二キス通り 市場のタベルナ 街をぐるぐると見て回ってから、17時頃再び駅に行って窓口でイスタンブール行きのチケットを買った。それから中央市場をうろついて、早い時間(18時頃)から人が入っていたタベルナを覗いてみた。下町的な雰囲気ががなんだか良い感じだ。市場の中の店なんて絶対美味しいでしょ。と思って、店に入る。メニューを見ながらどれにしようか悩んでいると、お客と一緒になって食事をしていた店のおじさんが、「あれだったらキッチンの中見る?」と声をかけてくれたので、見せてもらうことにした。キッチンの中には10種類ほどの料理がガラスケースの中に入っていた。野菜を細く切ってバルサミコで和えたサラダと、貝のピラフみたいな料理を頼んだ。(パンは勝手に出て来るんだけど、カバーチャージを取られている)うーーん、久しぶりのちゃんとしたご飯は格別!でも、量が結構多いので食べるのが大変。 ギリシャの人たちは、この多めの料理を数人で囲んで、長時間お喋りをしながら食べる。楽しそうにトークしながら長居している常連客を見ていると、一人でいるのが少し寂しくなった。それでも、美味しいご飯を食べて体力も気持ちもかなり回復した。 お腹もいっぱいになって、€11(1540円)だった。やっぱり一人で食べるには少し高いと思う。今日は宿代が安いから、まぁいいか。 さぁ、明日はいよいよトルコへ向かう。 市場の中のタベルナ 久方ぶりのちゃんとしたご飯♪ Location ■テッサロニキ国鉄駅Thessaloniki Railway StationMonastiriou 28, Thessaloniki 546 27, Greece
Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 8 カランバカの朝 7:00 — 起床。ベッドの上で今後の旅のおおまかな計画を練った。とりあえず明日の電車でギリシャ第2の都市・テッサロニキに行き、少し観光してからトルコのイスタンブールを目指そうと思う。テッサロニキからは国際列車が出ているのだ。 10時頃、宿を出て町に向った。途中、路上に果物屋が出現していたので、大きなオレンジを指差して「ポーソ カーニ?(いくら?)」と聞くと、「€1」と店のおじいさんが笑って教えてくれた。1つもらうことにしたら、吊るしたバケツにゴロンゴロンとオレンジを入れて測っている。€1/1kgだったみたい。大きなオレンジ3つで、1kgを遥かに超えてたけれど、€1にしてくれた。お金を渡す時、おじいさんは、両手で私の手を包んでからお金を受け取った。その幸せな笑顔に私も幸せな気分になった。 見上げれば絶景のカランバカの町 カランバカ駅 それからカランバカ駅に向った。明日の電車の時刻を確かめていると、英語の危ういおじさんから、「テッサロニキ行きはまだないよ」みたいなことを言われた。昨日の事があるので、そんなに驚かなかったけど、さて、どうやってテッサロニキに向おう? 私が考えこんでいると、おじさんは英語がもう少しできる駅員さんをつれて来てくれた。その人はカランバカからパレオファルサロスという国鉄の主要路線と繋がる駅までバスで行って、そこから電車に乗れば良いと教えてくれた。どうやって行くかは解ったけど、乗り換えがやや不安。二人にお礼を言ってから、昨日も訪れたバスステーションに向った。窓口の女の人に、「テッサロニキに行きたいんだけど」と聞くと、7時ジャストにダイレクトのバスが出ていると教えてくれた。それはラッキー!でもちょっと朝早い気がしたので、他の便はどうかと聞くと、あとはトリカラで乗り換えがあるとのこと。ダイレクトの方が安心なので、明日はがんばって早起きすることにした。チケットの購入は明日の朝で良いとのこと。 カランバカ駅 空手道場…? 食料調達 ようやく移動手段が決まったので、スーパーで少し買い物をした。インスタントでいいので、どうしてもコーヒーが飲みたい!スーパーで荷物にならない10袋入りのネスカフェのインスタントコーヒーを€0.7(98円)で買った。それから私の好みの食生活からはどうしても不足しがちな脂質と鉄分の補給のために、ナッツとレーズン(€0.91)も買った。ダンがナッツばかり食べていたので真似してみたのだ。移動の時、キャンディやガムじゃなくてレーズンやプルーンを食べたら栄養も取れて良いじゃないの。旅の間は節約も大事だけど、健康にも気を使わないと‥‥。 ところで、コーヒーといえば、ギリシャのカフェでメニューを見ると、だいたい何処の店でも、コーヒーの欄の一番上(一番安いコーヒー)に『Nescafe』と書いてある。アメリカでファミコンを『ニンテンドー』と言うごとく、こっちでコーヒインスタントコーヒーといえば『ネスカフェ』。コーヒーを買うのに、「ネスカフェ1つ」と頼むのは最初抵抗があったけど、もう慣れてきた。もちろんカプチーノやフレーバー、フラッペなどもある。ラテはあまり見かけない。 お昼に一旦宿に戻って、宿の共同キッチンでお湯を湧かして早速さっき買って来たコーヒーを入れて、パンにジャムをつけて食べた。あぁコーヒー幸せ!そして、朝、露店の果物屋で買ったオレンジを食べてみる。おいっっしい!!なんでこんなに美味しいの!今までの私の人生で一番美味しいオレンジだった。ギリシャ人って毎日こんな美味しい果物を食べているんだろうか。甘みが強くてジューシーで酸味も絶妙!びっくりした。きっと燦々と輝く太陽のおかげだろう。野菜も果物も驚くほど甘い。明日の朝一番大きいのを食べよう。 15時頃、宿の近くにある11世紀のビザンティン教会に行った。シエスタ中で中に入れなかったので、外観だけ見学した。それから町の中をのんびり散策。カランバカにはまた来たいと思う。町自体に何があるというわけではないけれど、上を見上げればメテオラの奇石群が天に届けとばかりに聳えて、梺にはオレンジ色の屋根の町並が広がっている。朝は朝市、夕方になるとタベルナやカフェから音楽が聞こえ出す。町の中心に行けば適度に賑やかで、どの通りにも動物がいる。 明日朝が早いので、早めにチェックアウトをした。部屋はあけておいて良いとのこと。夕飯はオイルサーディンとパンをかじった。1食€1程度。やればできるじゃないの。 スーパーで大きなパンとジャムとオイルサーディン、コーヒーを調達 ネスカフェ最高 Location ■カランバカKalampakaG, Kalampaka 422 00, GREECE
Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 7 月曜日の朝 ハッピーマンデー!店が開いている!昨日の夜は本当に暖かくてよく眠れた!髪も洗えた!洗濯物も乾いた!やっぱり宿は大事! 7:00 — 起床。支度をしてから町の中心部に降り、公衆電話から家に電話をかけた。ブログが更新されていないからと心配されていた。そんなに頻繁にネットカフェに行けないんだって!次に長期旅に出るときは、PCとネット環境を整えて行こうと心に誓う。ただ、持ち歩くの重いな……。 特に家では変わったことはない様子。電話を終えて、郵便局で妹にポストカードを送り、パン屋で朝ごはんのクルーリを買った。 宿の猫 宿の猫ズ 早すぎる再会 『地球の歩き方』に載っているメテオラ行きのバスストップ(バス停ではなく、広場にあるポイント)でしばらく待ったけど、バスが来る気配なし。またこのパターンですか。ハプニングにも、もう慣れてきた。 水を買うついでに売店のおじさんに尋ねてみたら、「メテオラ行きはない。100m先のバスステーションで確かめてみろ」という。わけが分からずバスステーションへ。ところがとても混んでいて、窓口に行くには相当時間がかかりそう。 近くにいたおじいさんに尋ねてみると、さっき私がいたところでいいという。やっぱりそうだよね、とガイドブックの情報を信じて元の場所に戻り、バスを待つけど、やっぱり来る気配がない。それなのに、通りすがりのおじさんが「メテオラ行きはそこでいいよ!」なんて声をかけていく。 どっちだよ! 棒立ちしていても寒いので、歩き回っていたら、昨日別れたダンとデイビットから「キヨ?」と呼び止められた。 早すぎる再会! 彼らが言うには、確かにバスはいつもはここから出ているんだけど、今はオフシーズンなので、そもそもバスが運行していないらしい。 そういうことか!英語圏の人の英語は分かりやすくて助かる!(笑) 今度こそちゃんとした情報を確かめにバスステーションへ行くと、やっぱり今の時期はバスがないとのこと。 タクシーでメテオラ山頂まで行くには€5かかる。高くつくなぁ……と思っていると、ダンが「3人でシェアすれば大丈夫さ!」と言ってくれた。 嬉しい!また仲間に入れてくれるのね! タクシーを捕まえて、メテオラ山頂にあるメガロ・メテオロン修道院まで向かった。間近で見る奇岩群は圧巻。かつてメテオラには24もの修道院が建てられたという。現在残っている修道院は6つ。 メガロ・メテオロン修道院 メテオラ観光 ダンが「僕らは2つ、3つ修道院を見て、歩いて村へ降りるつもりなんだけどいい?入場料が€2ずつかかるしさ」と言うので、「いいよ」と返事をした。私もそのつもりだった。 二人は今日中にここから西のイオアニナに向かうという。 「今日中!?」 びっくりして聞き返すと、「僕はゆっくり旅をするのが好きなんだけど、デイビットは素早く回って世界中を見てまわりたいんだよ」とダン。 コルフ島では少しゆっくりしたいとダンは言ってたけど、デイビットはゆっくりなんて絶対しないと思う……。 メガロ・メテオロン修道院に無事に到着! 修道院では服装について決まりがあり、ジーパン姿だった私は入口で「あなた、女の子よね?ダメよー」みたいなことを言われ、巻きスカートを借りてジーパンの上から巻き付けた。 「似合う似合う」とダンが笑う。 メテオラ最古のメガロ・メテオロン修道院はすごかった。中のイコン(宗教画)や博物館は威圧的なほど豪華。 キリストを中心にして使徒や天使が囲むドーム状の壁画、拷問の数々を描いたイコンに終始鳥肌が立ちっぱなし。金の飾りがたくさんついた重々しい衣装に、金ぴかのレイピアや銃を身に着けた人物が、旗を掲げて人の首を刎ねている。 室内に流れるビザンティン音楽を聞きながらそれらを見ていると、「何のために?」と問いたくなる。 じっくり時間をかけて見学してから、テラスに出た。一気に頭がタイムスリップから抜け出したような感じがした。 日本人のツアーの一行がいて、日本語が聞こえてくる。 ダンが近くにいたアジア系の男の子たちに、私たち3人一緒の写真を撮ってくれるように頼んだ。ファインダーを覗いて「わぉ!身長が!」と笑われた。 私は152センチしかないし、デイビットは2m以上あるからね。 「ドレミかな?」 「いや、ミドソだろ?」 などと盛り上がっている。 それからしばし休憩。ダンはトイレに行き、デイビットはどこかに行った。日本人のおばちゃんたちのシャッターを押してあげたりしていると、さっき写真を撮ってくれたアジア系の男の子に写真を撮ってくれと頼まれ、「いいよ」と手を差し出したら、 「違うよ、一緒に写ってほしいんだ」 と言われて、なぜかひと様の写真に写り込んだ。 ダンが笑いながらその様子を見ていたので、ダンの方へ歩いて行くと、 「彼ら、日本人?」と聞かれた。 「違うよ。『イーアルサン』って数えてたから中国人だろうね」と答えたら、 「そっかー、僕には言葉が分からないよ」だって。 いや、私だって分からないよ。 「ミドソ組」記念撮影 ダンからバナナもらった 修道院を飾るイコン 双頭の鷲の紋章 カストラキ村へ メガロ・メテオロン修道院でかなり時間を使ってしまったので、あと一つだけ見学してから下山することにした。 ダンとデイビットは、今日の15:15カランバカ発のバスに乗らなければならない。 すぐ近くのヴァルラアム修道院に行ってみたけど、月曜日は休館日だった。あと一つをどこに絞るか作戦会議をして、帰り道に立ち寄れるルサヌ修道院に行くことにした。 1時間くらい歩いて、ルサヌ修道院に到着。この修道院は尼僧院で、こぢんまりとしていて、あまり見るところはない。でも、とても手の行き届いたこぎれいな修道院だった。 ここの見学はさくさくと終わったので、下山することにした。 ダンとデイビットが泊まっているキャンプ場があるカストラキの村を目指して歩いていく。 ダンからパンとオリーブを分けてもらって、お腹いっぱい。 道中、素敵な草むらを見つけて「いいわーー!」と写真を撮っていると、ダンが首をひねって、 「う~~ん、グレイトな……草むらだね!」と言った。 ダンがデイビットに聞こえないように声を落として、 「デイビットの言葉はアクセントが強いから、聞き取りにくいんじゃない?オーストラリアのなまりでさ」と言うので、 「そもそもデイビットはあんまり喋らないけどね。あ、でもさっき、トゥダーイ(today)とかマンダーイ(Monday)とか言ってたね」と言うと、 「そうそう、ソレだよ!」とニコニコしながらダン。 可愛いおじちゃんだなぁ、ダンって。 まさかこんなところで、高校生の時に授業で習ったオーストラリア英語のなまり知識が活用されるとは思わなかった。 二人で笑っていると、デイビットが振り返って、 「キヨ、大丈夫か?」とニッコリしたので、 「大丈夫、歩くの好きだから!」と片手を挙げて返事をした。 バッグに付けている万歩計を見ると、今日はすでに10キロ歩いていた。 そのうち、二人が泊まっているキャンプ場が見えてきた。二人はこれから荷物をまとめて、カランバカを発つのだ。 キャンプ場の前で、 「会えて本当に良かったよ」と言って握手をした。 「安全な旅をするんだぞ」とデイビット。 「イスタンブールでまた会おう!」とダン。 本当にお世話になりました!最高に素敵な人たちだ。どうもありがとう! ダンとデイビット ルサヌ修道院 グレイトな草むら カストラキここまで 修道院、下から見たら カランバカに延泊 二人と別れて、カストラキの村からカランバカの町まで歩いて帰った。途中、この寒いのにノースリーブを着こなす金髪美人のお姉さんから「メテオラはこっちで合ってる?」と聞かれて「うん」と答えたけど、美人に動揺して「結構遠いよ」と言いそびれた。 カランバカに戻ってきてからネットカフェに行き、友達にハッピーバースデーのメールをして、そのまま1時間ほどチャットした。その後、スーパーでオイルサーディンとジャム、パン屋で大きなパンを買った。全部で€1.2いかなかった……。こうやって食いつなげばいいんだ。 ちゃんとした食事は病気しない程度に数日置きでいいや。旅のお供にビタミン剤を持って来たのはかなり正解! 昨日の夕方この町に着いたので、まだ少し物足りなくて、明日までここにいることにして、宿のオーナーに延泊を告げた。 このオーナー、とてもひょうきんで面白い。 明日はカランバカの町を、じっくり散策しようと思う。 Location ■メガロ・メテオロン修道院Holy Monastery of Grand MeteoronG, Kalampaka 422 00, GREECE
Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 6 海外あるある移動トラブル 4:30 — 起床。 どのみち寒くて眠れないので、朝6:30発のラミア行きのバスに乗ろうと、町外れのバス停に向かった。けれど、バスも来なけりゃバスステーションも開かない。辺りは当然真っ暗で、星がまだきらめいている。 チケット売り場のおじさん、明日ここに来いと言わなかったか? 極寒の中、1時間くらい待っても全然バスがやって来る気配がないので、仕方なく再び宿に戻って待つことにした。 宿に戻ったとて震えるくらい寒いんだけど……。 9:00 — 再びバスステーションに行った。 その頃にはバスの乗客らしき人たちがいて、バスステーションのドアを引っ張ったり叩いたりして、首をひねっている。 あ、そうか! その時、天啓のごとくひらめいた。 日曜日だ! このあたりじゃ、ほとんどの店が日曜日は徹底して営業しないけど、まさかバスステーションまで営業しないだなんて! アテネから一緒だった中国人の女の子二人連れがバスを待っていたので、挨拶をして、「バスのチケットはどうしようか」「まぁ、バスの中で買えるだろう」などと話をした。 ギリシャの乗り物で無賃乗車すると、罰金がすごいのだ。抜き打ち検査にひっかかると、どんな理由があろうとも運賃の40倍の料金を払わされるらしい。怖い怖い。でも今日は仕方ないよね。だって買えないんだから! 中国人の女の子二人は英語が上手で、発音も良くてうらやましい。40日間旅をするのだと言うと、「遺跡に興味があるのね。でも、いくつも見てると全部同じに見えてこない?」と聞かれた。 まぁねぇ……。 「それでも自分の目で見たいの」と答えた。 二人はこれからアテネに戻るのだという。 10:30過ぎに、10:15発のラミア行きがやってきた。二人と別れてバスに乗り込む。 私のほかには、外国人男性バックパッカーが二人。 バスの中でラミア行きのチケットを€6.50で購入。昨日、バスステーションのおじさんは€7.80って言ってなかったっけ?コミッション込みの料金だったのかな。日本と違って至る所で手数料が発生するから、日本人は戸惑うよね……。 パーティー結成 ラミアまでは2時間だと聞いていたのに、1時間かそこらでバスが停まった。車掌さんが「ラミア、ラミア」と叫んでいる。 「ここ、ラミア?」 後ろを振り返って背の高い男の人に尋ねると、「違う。ラミアは乗り換えだ」とのこと。 えーーー、聞いてないし……。 どことも知れない場所で、ラミア行きのバスを待つことになった。あ!そういえばデルフィで会ったケンブリッジ在住のご主人が、「ここまで来るのが大変だった」って言ってた!詳しく聞けば良かったよね……。 さっきの男の人に「どこまで行くの?」と聞くと、「カランバカ」と言う。 「電車で?」と聞くと、 「バスだよ」と。 バスもあるの?? 私はラミアで電車(OSE)に乗り換えてカランバカに向かうつもりだったんだけど、ラミアについての情報が何もない。人口4万人以上の町らしいので、どこかで地図くらいは手に入るだろうと考えていたんだけど……。 私は咄嗟に、「一緒に行ってもいい?」と聞いた。絶対その方が確実な気がした。 男の人は笑顔で、「もちろん! ついておいでよ!」と快く承諾してくれた。 バス停でその人と話をしていると、デルフィから一緒だったもう一人のバックパッカーの男性がやってきた。 背が低くて、禿げたおでこと肩までの長い髪がヒッピー風に見える彼の名前はダン。カリフォルニア出身だとか。 最初に話をした、身長が軽く2m以上ある男の人はデイビット。オーストラリア人だそう。 デイビットがダンに、 「カランバカまで、この娘が一緒に行きたいってさ」 と説明すると、ダンが明るい声で、 "Sounds good! We’ve got a party now!(僕らはパーティーになったね!)" とニコニコしながら言った。ドラクエの仲間が増えた時の音が聞こえる。 移動の不安がなくなって、ちょっとほっとした。しばらくして、乗り換えのバスがやって来た。長距離バスは良い。重たいバックパックはバスの下に入れて預かってくれるし、車内は暖房が入っていて暖かい。 走ること1時間。ようやくラミアに到着した。 そして私は唖然。 目の前はガソリンスタンド。 荒涼とした風景の中、日曜日のため働く人すらほとんど見当たらない。 絶対、電車の乗り場なんて探せない。 「はーーー」と嘆息していると、デイビットがバスの運転手と話をして戻って来た。 バスは2時間待ちで、カランバカの一つ手前のトリカラという町でもう一度乗り換える必要があるという。 時間があるのでランチにしようか、ということになった。 食事ができる店を探して歩くけど、どこも日曜日なので開いてない。これはもう「日曜日の恐怖」としか言いようがない。やっと見つけた店で料理の値段を聞くと、チキンが1皿€10と言われた。結構高いので、スーパーで食料を調達することにした。 私が菓子パンを買うと、ダンから、「そんなジャンクなものを食べて……」と言われた。 道ばたでパンを水で流し込みながら話をした。 ダンは旅を始めて3か月、デイビットは1年になるんだそう。 私は友達が4月の末にギリシャに来るから、後で合流するんだと言うと、 「日本から?いいねぇ」とダン。 ダンはよくお喋りをする、優しくて楽しい人だ。 逆にデイビットは無口。黙々と歩いていく。 デイビットはオーストラリアに奥さんと子供がいるんだって。どうして1年も旅ができるんだろう? ここで乗り換え?え、無理。 ギリシャ正教会のカミラフカを着用した司祭様(帽子のてっぺんにつばがあるのでたぶん…) ラミア行きのバス カランバカ到着 それから1時間くらい待って、ようやくトリカラ行きのバスが来た。 トリカラまで€7。一昨日からの猛烈な寒さと、この移動の疲れがどっと出てきた。バスの中でウトウトしながら、今日は暖かい宿に泊まろうと心に誓う。 トリカラまで2~3時間。それからまたバスを乗り換え、カランバカまで40分。 体力の限界だと思っていたのに、ダンが指をさして教えてくれたメテオラの幻想的な奇岩群に圧倒されて、完全に目が覚めた。 空に向かってそびえる400mを超える巨大な奇岩。その上に建つ修道院。麓に広がるオレンジ色の町並み。 カランバカでバスを降りると、ダンとデイビットは、さらにメテオラに近いカストラキの村で宿を探すか、キャンプをすると言う。 私は疲れていたので、カランバカで休むと告げて、 「明日また会うかもね。本当にありがとう」と言って彼らと別れた。 さて、また一人になった。 バックパックを背負って、立地の良い安宿を尋ねたけど、改装工事中だった。 少し遠いけれど、デルフィで出会ったケンブリッジ在住の日本人夫妻から教えてもらった宿を訪ねてみようかと思って、緩い登り坂をのぼり始める。 もっと遠いかと思ったけれど、町から10分ほどでたどり着けた。 これが、すっごく綺麗な宿! トイレ、バス、暖房付きで、ベッドは大きくてふかふか。 共同だけど、冷蔵庫とキッチン用品は全部自由に使って良いとのこと。もちろん、いつでもお湯が使える。 これで€25! オーナーは楽しい人だし、もう値切る気にもならずに即決。 ベランダの椅子の上でネコが昼寝をしている。 €5でこの差かぁ……。 荷物を部屋に置いて、早速デルフィでできなかった洗濯をした。 やっぱり宿は大事だと痛感。寝るだけなんだしと思っていたけど、旅先ではそこしか帰る場所がないわけで。 夏ならともかく、寒いからといってカフェに入ったりしていては、余計にお金を使ってしまう。少し学習した。 それにしても、メテオラとカランバカは居心地が良い。 少しここでゆっくりしたいと思った。 カランバカ到着 宿を探して巨石に向かってゆるい登り坂を行く 素敵宿・アルソスハウスの外観(2005年当時) 暖房万歳!! カランバカで早めの夕食 一息ついてから町に降りて、ネットカフェの場所を確認。明日は友達のバースデーなので、メールしないと。 宿への帰り道、おじさんばかりがたまっているファストフード店でスブラキピタと水(€2)を買ったら、席に座って食事していたおじいさんが、ここに座りなさいよと手招きしてくれたので、相席させてもらって、一緒にテレビを見ながら食事した。€2(280円)でお腹いっぱい。 それにしてもテレビではハチの巣とハチミツの映像が流れていたのだけど、なぜかテロかなにかがあったような物々しい放送だった。現地リポーター、目まぐるしく変わる解説員、忙しく流れるテロップ、みたいな。大事件なのだろうか。ハチがぶんぶん飛んでいる。 しかし後になってギリシャのニュースはこういうものなのだというのが解って来た。 Location ■カランバカKalampakaG, Kalampaka 422 00, GREECE