月曜日の朝
ハッピーマンデー!店が開いている!昨日の夜は本当に暖かくてよく眠れた!髪も洗えた!洗濯物も乾いた!やっぱり宿は大事!
7:00 — 起床。支度をしてから町の中心部に降り、公衆電話から家に電話をかけた。ブログが更新されていないからと心配されていた。そんなに頻繁にネットカフェに行けないんだって!次に長期旅に出るときは、PCとネット環境を整えて行こうと心に誓う。ただ、持ち歩くの重いな……。
特に家では変わったことはない様子。電話を終えて、郵便局で妹にポストカードを送り、パン屋で朝ごはんのクルーリを買った。


早すぎる再会
『地球の歩き方』に載っているメテオラ行きのバスストップ(バス停ではなく、広場にあるポイント)でしばらく待ったけど、バスが来る気配なし。またこのパターンですか。ハプニングにも、もう慣れてきた。
水を買うついでに売店のおじさんに尋ねてみたら、「メテオラ行きはない。100m先のバスステーションで確かめてみろ」という。わけが分からずバスステーションへ。ところがとても混んでいて、窓口に行くには相当時間がかかりそう。
近くにいたおじいさんに尋ねてみると、さっき私がいたところでいいという。やっぱりそうだよね、とガイドブックの情報を信じて元の場所に戻り、バスを待つけど、やっぱり来る気配がない。それなのに、通りすがりのおじさんが「メテオラ行きはそこでいいよ!」なんて声をかけていく。
どっちだよ!
棒立ちしていても寒いので、歩き回っていたら、昨日別れたダンとデイビットから「キヨ?」と呼び止められた。
早すぎる再会!
彼らが言うには、確かにバスはいつもはここから出ているんだけど、今はオフシーズンなので、そもそもバスが運行していないらしい。
そういうことか!英語圏の人の英語は分かりやすくて助かる!(笑)
今度こそちゃんとした情報を確かめにバスステーションへ行くと、やっぱり今の時期はバスがないとのこと。
タクシーでメテオラ山頂まで行くには5€かかる。高くつくなぁ……と思っていると、ダンが「3人でシェアすれば大丈夫さ!」と言ってくれた。
嬉しい!また仲間に入れてくれるのね!
タクシーを捕まえて、メテオラ山頂にあるメガロ・メテオロン修道院まで向かった。間近で見る奇岩群は圧巻。かつてメテオラには24もの修道院が建てられたという。現在残っている修道院は6つ。

メテオラ観光
ダンが「僕らは2つ、3つ修道院を見て、歩いて村へ降りるつもりなんだけどいい?入場料が2€ずつかかるしさ」と言うので、「いいよ」と返事をした。私もそのつもりだった。
二人は今日中にここから西のイオアニナに向かうという。
「今日中!?」
びっくりして聞き返すと、「僕はゆっくり旅をするのが好きなんだけど、デイビットは素早く回って世界中を見てまわりたいんだよ」とダン。
コルフ島では少しゆっくりしたいとダンは言ってたけど、デイビットはゆっくりなんて絶対しないと思う……。
メガロ・メテオロン修道院に無事に到着!
修道院では服装について決まりがあり、ジーパン姿だった私は入口で「あなた、女の子よね?ダメよー」みたいなことを言われ、巻きスカートを借りてジーパンの上から巻き付けた。
「似合う似合う」とダンが笑う。
メテオラ最古のメガロ・メテオロン修道院はすごかった。中のイコン(宗教画)や博物館は威圧的なほど豪華。
キリストを中心にして使徒や天使が囲むドーム状の壁画、拷問の数々を描いたイコンに終始鳥肌が立ちっぱなし。金の飾りがたくさんついた重々しい衣装に、金ぴかのレイピアや銃を身に着けた人物が、旗を掲げて人の首を刎ねている。
室内に流れるビザンティン音楽を聞きながらそれらを見ていると、「何のために?」と問いたくなる。
じっくり時間をかけて見学してから、テラスに出た。一気に頭がタイムスリップから抜け出したような感じがした。
日本人のツアーの一行がいて、日本語が聞こえてくる。
ダンが近くにいたアジア系の男の子たちに、私たち3人一緒の写真を撮ってくれるように頼んだ。ファインダーを覗いて「わぉ!身長が!」と笑われた。
私は152センチしかないし、デイビットは2m以上あるからね。
「ドレミかな?」
「いや、ミドソだろ?」
などと盛り上がっている。
それからしばし休憩。ダンはトイレに行き、デイビットはどこかに行った。日本人のおばちゃんたちのシャッターを押してあげたりしていると、さっき写真を撮ってくれたアジア系の男の子に写真を撮ってくれと頼まれ、「いいよ」と手を差し出したら、
「違うよ、一緒に写ってほしいんだ」
と言われて、なぜかひと様の写真に写り込んだ。
ダンが笑いながらその様子を見ていたので、ダンの方へ歩いて行くと、
「彼ら、日本人?」と聞かれた。
「違うよ。『イーアルサン』って数えてたから中国人だろうね」と答えたら、
「そっかー、僕には言葉が分からないよ」だって。
いや、私だって分からないよ。




カストラキ村へ
メガロ・メテオロン修道院でかなり時間を使ってしまったので、あと一つだけ見学してから下山することにした。
ダンとデイビットは、今日の15:15カランバカ発のバスに乗らなければならない。
すぐ近くのヴァルラアム修道院に行ってみたけど、月曜日は休館日だった。あと一つをどこに絞るか作戦会議をして、帰り道に立ち寄れるルサヌ修道院に行くことにした。
1時間くらい歩いて、ルサヌ修道院に到着。この修道院は尼僧院で、こぢんまりとしていて、あまり見るところはない。でも、とても手の行き届いたこぎれいな修道院だった。
ここの見学はさくさくと終わったので、下山することにした。
ダンとデイビットが泊まっているキャンプ場があるカストラキの村を目指して歩いていく。
ダンからパンとオリーブを分けてもらって、お腹いっぱい。
道中、素敵な草むらを見つけて「いいわーー!」と写真を撮っていると、ダンが首をひねって、
「う~~ん、グレイトな……草むらだね!」と言った。
ダンがデイビットに聞こえないように声を落として、
「デイビットの言葉はアクセントが強いから、聞き取りにくいんじゃない?オーストラリアのなまりでさ」と言うので、
「そもそもデイビットはあんまり喋らないしね。あ、でもさっき、トゥダーイ(today)とかマンダーイ(Monday)とか言ってたね」と言うと、
「そうそう、ソレだよ!」とニコニコしながらダン。
可愛いおじちゃんだなぁ、ダンって。
まさかこんなところで、高校生の時に授業で習ったオーストラリア英語のなまり知識が活用されるとは思わなかった。
二人で笑っていると、デイビットが振り返って、
「キヨ、大丈夫か?」とニッコリしたので、
「大丈夫、歩くの好きだから!」と片手を挙げて返事をした。
バッグに付けている万歩計を見ると、今日はすでに10キロ歩いていた。
そのうち、二人が泊まっているキャンプ場が見えてきた。二人はこれから荷物をまとめて、カランバカを発つのだ。
キャンプ場の前で、
「会えて本当に良かったよ」と言って握手をした。
「安全な旅をするんだぞ」とデイビット。
「イスタンブールでまた会おう!」とダン。
本当にお世話になりました!最高に素敵な人たちだ。どうもありがとう!





カランバカに延泊
二人と別れて、カストラキの村からカランバカの町まで歩いて帰った。途中、この寒いのにノースリーブを着こなす金髪美人のお姉さんから「メテオラはこっちで合ってる?」と聞かれて「うん」と答えたけど、美人に動揺して「結構遠いよ」と言いそびれた。
カランバカに戻ってきてからネットカフェに行き、友達にハッピーバースデーのメールをして、そのまま1時間ほどチャットした。その後、スーパーでオイルサーディンとジャム、パン屋で大きなパンを買った。全部で1.2€いかなかった……。こうやって食いつなげばいいんだ。
ちゃんとした食事は病気しない程度に数日置きでいいや。旅のお供にビタミン剤を持って来たのはかなり正解!
昨日の夕方この町に着いたので、まだ少し物足りなくて、明日までここにいることにして、宿のオーナーに延泊を告げた。
このオーナー、とてもひょうきんで面白い。
明日はカランバカの町を、じっくり散策しようと思う。
Location
■メガロ・メテオロン修道院Holy Monastery of Grand Meteoron
G, Kalampaka 422 00, GREECE

