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聖ヨハネ教会
Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 18

セルチュク到着

 夜行バスで14時間。途中立ち寄ったバスステーションでパンとアイランを買って食べながら、朝9時に、エフェス遺跡観光の起点となる町、セルチュクに着いた。

 昨日のバスは、座席がちょうどタイヤの上で、揺れに揺れて寝るどころじゃなかった。でもまぁ、バスでの長距離移動もこれが最後だ。
セルチュクのオトガルに着くと、宿やバス会社の客引きが待ち構えていた。

「もう決めてるから」

と言うと、だいたいかわせる。

 今日は昨日のトレッキングと移動の疲れが残っているので、エフェス遺跡には行かず、この町の中にある聖ヨハネ教会を訪れることにした。

 セルチュクでの宿は、ガイドブックに載っていた宿を訪ねようと思っていたので、オトガルからまっすぐそこに向かった。日本のガイドブックに載っている宿なんて、日本人宿泊客が多いに決まっているので、あまり選びたくないけど、安さに負けた。
宿はすぐに見つかって、入口から声をかけると、可愛いおばあちゃんが出てきて、部屋に案内してくれた。この宿、1泊4US$!
今までで最安。せっかくなので、別料金の夕食もお願いすることにした。
バス・トイレは共同だけど、お湯が出るから問題ない。
荷物を部屋に置いて、まずシャワーと洗濯。砂まみれになっていたので、髪がなかなか泡立たなかった。

朝ごはんのパン
朝ごはんのパン
アイラン
アイラン大好き

セルチュクの鉄道駅へ

 スッキリしてから、今度はセルチュクの鉄道駅に向かった。明後日、パムッカレに向かうつもりなのだけど、バスより電車が安いので、セルチュク駅に行って時間などを調べておこうと思ったのだ。

 途中、市街地にビザンツ時代の巨大な水道橋の跡、さらにその柱の上にコウノトリが巣を作っていてびっくりした。
後から調べると、セルチュクは「コウノトリの街」としても非常に有名なのだとか。セルチュクの春から夏にかけての風物詩なのだそう。

 駅に着いて、きょろきょろと辺りを見渡していると、英語を話すおじさんが話しかけてきたので、デニズリへ向かう電車について尋ねた。毎日10:30に出ているとのことで、確認完了。時間帯もばっちりだ。

ビザンツ時代の巨大な水道橋の跡
ビザンツ時代の巨大な水道橋の跡
セルチュク春の名物コウノトリ
セルチュク春の名物コウノトリ

聖ヨハネ教会

 それからPTT(郵便局)に行って両替をしようと思ったけど、ここではやってもらえず、銀行に行った。綺麗なお姉さんがきっちり1万円分をトルコリラに替えてくれて、コミッションなしだった。なんて親切!

 両替を済ませて、お土産屋が並ぶ、いかにもツーリスティックな通りを歩いていると、店の中から日本人女性が飛んできて、「店に寄って行きなさいよ」と言う。
現地日本人ほど厄介なものはないと思っている私は(偏見です)、適当に笑顔でかわして、そのまま通り過ぎた。

 お土産通りを通り抜け、聖ヨハネ教会に到着。教会の周りには、ジプシー風の人たちが座り込んでいた。

 聖ヨハネ教会は想像以上にすばらしかった。『見られるのは壁、円柱、床のモザイク画だけ』などとガイドブックに書いてあったけど、見ごたえ充分。地面には色とりどりの花が咲き、ちょっと「ラピュタ」みたい。

伝承では、使徒ヨハネはこの地で晩年を過ごしたとされ、聖母マリアもエフェソス近郊で暮らしたと伝えられている。白い大理石の一角は、ヨハネの墓所になっている。欧米人の旅行者はまずここを訪れるのだという。キリスト教のリアル聖地巡礼なんだね。

マリア様はこの道を歩いたのだろうか。この石や柱は、それを知っているのだろうか。
そんなことを考えながら遺跡に座っていると、草むらに動くものが。
蛇かと思ってのぞいてみると、なんとリクガメだった。持ち上げてみたら、結構重かった。

聖ヨハネ教会 大聖堂跡
聖ヨハネ教会 大聖堂跡
聖ヨハネ教会とアーチの中ににアヤスルク城
聖ヨハネ教会とアーチの中ににアヤスルク城
聖ヨハネ教会の心臓部の一つ、6世紀の洗礼堂(バプティステリウム)跡
聖ヨハネ教会の心臓部の一つ、6世紀の洗礼堂跡
聖ヨハネ教会の聖水盤
聖ヨハネ教会の聖水盤
カメがいた
カメがいた

なぜか小学校視察

 聖ヨハネ教会を後にして、インターネットカフェを探して歩いた。
大きな学校の前で地図を見ながらきょろきょろしていると、ネクタイをした学者さん風の男の人に「何かお困りですか?」と英語で聞かれたので、ネットカフェの場所を尋ねてみた。
するとその人は、私の手のひらにペンでぐりぐりと店の名前を書いて、場所を教えてくれた。

「僕はここの先生なんです」

と学校を指す。
なるほど、学者さんっぽいし、すぐにペンが出てくるわけだ。
すると、

「トルコの学校を見たことはありますか? よかったら見て行きませんか?」

と誘われたので、面白そうだと思って見学させてもらうことにした。ツアーじゃ絶対行かないよね(笑)。

 結構大きな学校で、700人の生徒を25人の先生が見ているそうだ。休み時間だったので、校庭で遊んでいた子どもたちに囲まれた。

職員室で先生たちとちょっと話して、学校の授業風景なども見学。別館に幼稚園があり、大きいほうの建物は、小中学校が一緒になっている様子だった。

案内してくれた先生に男の子が近づいてくると、先生はその子の肩に手を乗せて、

「僕の生徒です。とても賢い子なんですよ」

と自慢げに微笑んだ。

良い先生だなぁ。

そろそろお暇すると言うと、先生は私に電話番号を書いて渡した。
「明日、よければ電話をください。エフェス以外の見どころは少し遠いので、よろしければご案内しますから」
と言われ、あまりの親切さにびっくりして、

「いやいや、そこまでは……」
と恐縮してしまった。

トルコ人って、どうしてこんなに世話好きなんだろう。

セルチュクの町
セルチュクの町

『日本語使えます』の痕跡を残す

 ネットカフェに行き、ブログを更新して帰ろうとすると、店のおじさんに、
「日本語で、『日本語使えます』って書いてくれない?」
と頼まれたので、書いてあげるとチャイをご馳走してくれた。

 それから宿に戻って夕食。今日は宿のママに、トルコの家庭料理を4US$でお願いしている。他の宿泊客の日本人2人と一緒に食事をした。
ボリュームたっぷりで、とてもおいしい夕食だった。宿のママも家族の人たちも、みんなとても良い人たちだ。

Location

聖ヨハネ教会St. Jean Church
Atatürk Mh., St. Jean Cd. No:3, 35920 Selçuk/İzmir,Turkey