Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 19 エフェソス遺跡へ 今日は土曜日なので、宿の前の道にバザールが出た。すごい賑わい!道が全部テントで埋め尽くされている。 朝、パン屋でチーズパイを買ったら、パン屋のおじちゃんがクッキーを2つおまけに付けてくれた。チーズパイはとてもおいしい。明日も買ってから電車に乗ろう。 オトガルに行って、エフェソス行きのバスに乗った。エフェソス遺跡(トルコ語ではエフェス)は町から3〜4kmのところにある。入場料が15YTL(1200円)と少し高めだけど、見ごたえのある遺跡だ。お菓子を買って来るんだった。 エフェソス遺跡は広い。じっくり見て回ると軽く3時間はかかりそうな広さだ。北の入り口から少し行ったところにある大劇場は、これまで見た劇場の中で一番大きかった。かつてローマ時代には、剣闘士と猛獣の闘いがここで行われていたのだそう。剣闘士たちが歩いただろう舞台へ向かう通路を、剣闘士風に颯爽と歩いてみた。 それから、マーブル通りを歩きまわって、この通りの何処かに掘られているという古代の娼館の広告と言われているものを探したけど、見つけられなかった。あんなに探したのになぁ。その広告元の娼館は、壮麗なセルスス図書館の向かい側にある。いったいどんな造りの街だ。 まるでRPGの世界。気分は剣闘士。 剣闘士が戦った円形の舞台空間 2万5千人を飲み込んだ古代の巨大スタジアム どこを切り取っても絵になる完璧な古代建築 見どころ満載すぎる遺跡 図書館は本当に見事。正面ファサードの1階部分には、左から「知恵」のソフィア、「美徳」のアレテー、「思慮」のエンノイア、「知識」のエピステーメーを象徴する4体の女性像が並んでいた。クレテス通りのモザイク画は今でも色が鮮明で美しい。アヒルのモザイク画があった。公衆トイレは敷居がない。並んで話しでもしながら用を足すのだろうか‥‥。それもすごい。せっかくなので座ってみた。 ハドリアヌス神殿は装飾が見事。ツアー客を連れたガイドさんの話を横でこっそり聞いたところ、エフェソスの伝説などが彫られているらしい。 とにかく見どころの多い遺跡で、一通り見て回った後は、少し消化不良気味になったので、反すうしながら、セルチュクまで歩いて帰ることにした。途中何台も車が止まって「乗っていきなよ」と言われるんだけど、全部断った。好意かもしれないけど、乗れるわけがない。 古代の公衆トイレ。とりあえず座ってみる。 緑に埋もれる大理石の遺構がロマンすぎる。 足元注意!古代ローマの職人技が凄すぎる! 水鳥のモザイクにキュン。 エフェソス名物「遺跡猫」 バザールからのアルテミス神殿 40分ほど歩いて、セルチュクの町に帰ってきた。バザールの近くで子供たちが食べていたサンドがおいしそうだったので、1つ買ってみた。1.5YTL(120円)でボリュームたっぷり!店の前の椅子に座って食べていると、男の子が声をかけてきて、アイランを買ってくれた。一緒の席に座って話をすると、22歳の学生さんなんだとか。とてもキュートな男の子だ。「なんでそんなにかわいい笑い方するの?」と褒め称えられた。食べた後にバザールを見て回るつもりだと言うと、いろいろ説明してくれるという。彼の妹も出展していて、紹介してもらった。かわいい女の子で、ヘアアクセサリーを売っていた。 バザールを抜けたところで、彼がアルテミス神殿とイーサーベイ・ジャミィに連れて行ってくれると言うので、案内してもらった。かつて世界の七不思議の一つに数えられたアルテミス神殿は、今は柱が一本残っているだけの寂しい場所になっている。柱の周りには池があり、カモやアヒルなどの水鳥と亀をたくさん見かけた。 お昼ごはんのサンドイッチ 世界の七不思議・アルテミス神殿跡。かつての栄華を伝える唯一の石柱 アルテミス神殿跡の湿地にはカモ?アヒル?がたくさんいる リクガメもいる!かわいい! イーサーベイ・ジャミィ アルテミス神殿を横切り、イーサーベイ・ジャミィに行こうとしたら、鉄線が張られた塀にぶち当たり、乗り越えなきゃならなくなった。カメラが入ったバッグが重かろうが、最近運動量が増えて逞しくなっている私は、簡単に塀を乗り越えてしまい、手を貸そうとしていた彼に感心された。 イーサーベイ・ジャミィは、セルチュクに入って唯一訪れたジャミィ。イスタンブールのジャミィのような華やかさはなくとも、中庭の木に感動した。それは、J.R.R.トールキンの『指輪物語』を読んだ時に頭の中に描いていたゴンドールの『白の木』そのものだった。偶然…いや必然の出会い? ところで、どうやらこの男の子から本気で恋をされてしまったらしい。一緒に歩いていると肩に手を回そうとするので、「ヨーロッパ人ってみんなそうするよね。でも日本人はあんまりしないのよ。だからやめてね」と注意したら苦笑いしていた。ガチ恋に思わせぶりな態度を取るのは、自分ポリシーに反するので、そろそろバザールに戻ることにした。 バザールでイチゴを1kgを1.5YTL(120円)で買った。ずっしりと重い。そろそろ夕方になってきたので、さっきの彼にさよならを言うと、バイト先の店でご馳走したいとか、なんとか言ってたけど「あぁ、ごめんなさいね、今日はホテルのママが私のために食事を準備してくれるのよ(それは昨日の話)」などと言って、断った。この子、大丈夫だろうか。こんなに簡単に一目惚れして、いつか悪い女に騙されやしないかと心配してしまう。 晩ご飯はさっき買ったイチゴ。甘いんだけど、日本のイチゴより野菜っぽくて歯ごたえがある。あきらかに1kgは食べ過ぎ。相当お腹にたまった。 イーサーベイ・ジャミィの中庭にある木は、『指輪物語』のゴンドールの『白の木』みたい! イチゴを1kg食らう Location ■エフェソス遺跡EphesusAtatürk, Efes Harabeleri, 35920 Selçuk/İzmir,Turkey
Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 18 セルチュク到着 夜行バスで14時間。途中立ち寄ったバスステーションでパンとアイランを買って食べながら、朝9時に、エフェス遺跡観光の起点となる町、セルチュクに着いた。 昨日のバスは、座席がちょうどタイヤの上で、揺れに揺れて寝るどころじゃなかった。でもまぁ、バスでの長距離移動もこれが最後だ。 セルチュクのオトガルに着くと、宿やバス会社の客引きが待ち構えていた。 「もう決めてるから」 と言うと、だいたいかわせる。 今日は昨日のトレッキングと移動の疲れが残っているので、エフェス遺跡には行かず、この町の中にある聖ヨハネ教会を訪れることにした。 セルチュクでの宿は、ガイドブックに載っていた宿を訪ねようと思っていたので、オトガルからまっすぐそこに向かった。日本のガイドブックに載っている宿なんて、日本人宿泊客が多いに決まっているので、あまり選びたくないけど、安さに負けた。 宿はすぐに見つかって、入口から声をかけると、可愛いおばあちゃんが出てきて、部屋に案内してくれた。この宿、1泊4US$! 今までで最安。せっかくなので、別料金の夕食もお願いすることにした。バス・トイレは共同だけど、お湯が出るから問題ない。 荷物を部屋に置いて、まずシャワーと洗濯。砂まみれになっていたので、髪がなかなか泡立たなかった。 朝ごはんのパン アイラン大好き セルチュクの鉄道駅へ スッキリしてから、今度はセルチュクの鉄道駅に向かった。明後日、パムッカレに向かうつもりなのだけど、バスより電車が安いので、セルチュク駅に行って時間などを調べておこうと思ったのだ。 途中、市街地にビザンツ時代の巨大な水道橋の跡、さらにその柱の上にコウノトリが巣を作っていてびっくりした。 後から調べると、セルチュクは「コウノトリの街」としても非常に有名なのだとか。セルチュクの春から夏にかけての風物詩なのだそう。 駅に着いて、きょろきょろと辺りを見渡していると、英語を話すおじさんが話しかけてきたので、デニズリへ向かう電車について尋ねた。毎日10:30に出ているとのことで、確認完了。時間帯もばっちりだ。 ビザンツ時代の巨大な水道橋の跡 セルチュク春の名物コウノトリ 聖ヨハネ教会 それからPTT(郵便局)に行って両替をしようと思ったけど、ここではやってもらえず、銀行に行った。綺麗なお姉さんがきっちり1万円分をトルコリラに替えてくれて、コミッションなしだった。なんて親切! 両替を済ませて、お土産屋が並ぶ、いかにもツーリスティックな通りを歩いていると、店の中から日本人女性が飛んできて、「店に寄って行きなさいよ」と言う。 現地日本人ほど厄介なものはないと思っている私は(偏見です)、適当に笑顔でかわして、そのまま通り過ぎた。 お土産通りを通り抜け、聖ヨハネ教会に到着。教会の周りには、ジプシー風の人たちが座り込んでいた。 聖ヨハネ教会は想像以上にすばらしかった。『見られるのは壁、円柱、床のモザイク画だけ』などとガイドブックに書いてあったけど、見ごたえ充分。地面には色とりどりの花が咲き、ちょっと「ラピュタ」みたい。 伝承では、使徒ヨハネはこの地で晩年を過ごしたとされ、聖母マリアもエフェソス近郊で暮らしたと伝えられている。白い大理石の一角は、ヨハネの墓所になっている。欧米人の旅行者はまずここを訪れるのだという。キリスト教のリアル聖地巡礼なんだね。 マリア様はこの道を歩いたのだろうか。この石や柱は、それを知っているのだろうか。 そんなことを考えながら遺跡に座っていると、草むらに動くものが。 蛇かと思ってのぞいてみると、なんとリクガメだった。持ち上げてみたら、結構重かった。 聖ヨハネ教会 大聖堂跡 聖ヨハネ教会とアーチの中ににアヤスルク城 聖ヨハネ教会の心臓部の一つ、6世紀の洗礼堂跡 聖ヨハネ教会の聖水盤 カメがいた なぜか小学校視察 聖ヨハネ教会を後にして、インターネットカフェを探して歩いた。 大きな学校の前で地図を見ながらきょろきょろしていると、ネクタイをした学者さん風の男の人に「何かお困りですか?」と英語で聞かれたので、ネットカフェの場所を尋ねてみた。 するとその人は、私の手のひらにペンでぐりぐりと店の名前を書いて、場所を教えてくれた。 「僕はここの先生なんです」 と学校を指す。 なるほど、学者さんっぽいし、すぐにペンが出てくるわけだ。 すると、 「トルコの学校を見たことはありますか? よかったら見て行きませんか?」 と誘われたので、面白そうだと思って見学させてもらうことにした。ツアーじゃ絶対行かないよね(笑)。 結構大きな学校で、700人の生徒を25人の先生が見ているそうだ。休み時間だったので、校庭で遊んでいた子どもたちに囲まれた。 職員室で先生たちとちょっと話して、学校の授業風景なども見学。別館に幼稚園があり、大きいほうの建物は、小中学校が一緒になっている様子だった。 案内してくれた先生に男の子が近づいてくると、先生はその子の肩に手を乗せて、 「僕の生徒です。とても賢い子なんですよ」 と自慢げに微笑んだ。 良い先生だなぁ。 そろそろお暇すると言うと、先生は私に電話番号を書いて渡した。 「明日、よければ電話をください。エフェス以外の見どころは少し遠いので、よろしければご案内しますから」 と言われ、あまりの親切さにびっくりして、 「いやいや、そこまでは……」 と恐縮してしまった。 トルコ人って、どうしてこんなに世話好きなんだろう。 セルチュクの町 『日本語使えます』の痕跡を残す ネットカフェに行き、ブログを更新して帰ろうとすると、店のおじさんに、 「日本語で、『日本語使えます』って書いてくれない?」 と頼まれたので、書いてあげるとチャイをご馳走してくれた。 それから宿に戻って夕食。今日は宿のママに、トルコの家庭料理を4US$でお願いしている。他の宿泊客の日本人2人と一緒に食事をした。 ボリュームたっぷりで、とてもおいしい夕食だった。宿のママも家族の人たちも、みんなとても良い人たちだ。 Location ■聖ヨハネ教会St. Jean ChurchAtatürk Mh., St. Jean Cd. No:3, 35920 Selçuk/İzmir,Turkey