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Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 25 旧市街の朝  朝、とても気持ち良く起床。ベッドの横に大きな窓があるので、とても気分が良い。オレンジとパンを食べて、グランド・マスターの宮殿に向かって出発。町はまだ静かだ。  ロドスは路地が良い。パン屋の横を通りかかると、前掛けをした大きなおじさんが、片手に子猫をわしづかみにして、納屋の裏に移動させていた。表にいたら危ないからかな。なんだかジブリ映画みたい。 光が差し込む宿の部屋 宿の前に集まる猫たち グランド・マスターの宮殿  グランド・マスターの宮殿に繋がるイポトン通り(別名・騎士団通り)は、ゆるやかな坂道で、とても雰囲気があるのだけど、常に観光客の団体がいて、まるで絵にならない。朝9時に来てみても、やっぱり団体さんがいた。  グランド・マスターの宮殿に到着。大きな四角い石を積み上げて造られた、質実剛健な建物だ。きらびやかな装飾はないけれど、すごくかっこいい。  明かりを灯す燭台は、一部屋ごとに違った花のモチーフになっている。第一次世界大戦後、イタリア統治時代にはムッソリーニのための別荘として整備されたのだそう。床にはたくさんのモザイク画が残っていたし、ラオコーン像は生々しいほど迫力がある。  個人的には廊下や階段がツボ。いつでも敵の襲来に備えていたのだろう。飾りもなく広々として、天井が高い。 ロードス島の中世都市・騎士団通り 騎士団長宮殿の2階回廊。かつての聖ヨハネ騎士団の権威が漂う重厚な石壁と美しい連続アーチ 『グランドマスターの宮殿』の堂々たる正面玄関。 重厚な中世の石壁を背に咲く春の藤の花 植木鉢が並ぶ宮殿内の美しい石階段 花や植物を模した優美なアイアンの壁掛け燭台 重厚感あふれる石造りの大階段 宮殿の床に広がる古代ローマ時代のモザイク画 ランチとショッピング  お昼頃、ランチにしようと思って、昨日地元の子で賑わっていたファストフード店「GOODY’S」に行ってみた。ピタやハンバーガー、サンド、ポテト、サラダバー、ジュースなどがあった。ナスが入ったサンドとスプライトを頼んだ。  ドリンクが間違えてコーラになっていたので「これ違うよー」と言うと、「あー、問題ないよ」と言って、すぐに替えてくれた。  席に座って食べていると、楽器を持った男の子が、歌を歌うからお金をくれと声をかけてきたり、女の子が犬の人形をたくさんカゴに入れて、買わないかと言ってきたりする。こういう風景は、日本では見られない。  それからスーパーに寄って、パンテーンのシャンプー+コンディショナーを買った。日本でもお馴染みのブランドだけど、種類がいろいろあって面白い。ちなみにパンテーンは11種類もあった。  美容液やボディクリームなんかには、ハイドロキノンやレチノール配合で、シミやシワに効きそうなモノがある。しかも、びっくりするくらい安い……。スーパーが宝箱に見えてきた。  1時間半くらい、いろんな物を手に取って感心しては棚に戻しながら、いつかこういう買い物メインで来たいなぁと思ったりした。  それから、ずらりと並んだお土産屋の一つで、お土産用に荷物にならない小さな絵を数枚買った。 ハチミツ、オリーブの瓶詰め、大理石のチェス……。全部重すぎる! ロード・オブ・ザ・リングのチェスセットを見かけた。ホビットがポーンで、最前列。フロドは何だったんだろう。あいつは果たしてポーンなのか、キングなのか……。€60の立派なやつだった。 21年後の考察 21年間放置していた「フロドは何の駒だったのか」問題について、改めて考えてみた。 フロドは本人の戦闘力だけならポーンだけど、「一つの指輪」を持っている以上、敵に取られたらほぼ世界終了。つまりキング。 クイーンは文句なしにガラドリエルの奥方。 そしてサムは、最初はごく普通の庭師=ポーンなのだけど、盤面の最奥まで進んだポーンはクイーンに昇格できるらしい。 ホビット庄を出て、モルドールの最奥までたどり着き、最後には動けなくなったキングまで背負って進む。 あれ、……サム、クイーンじゃない? なお、映画版を見たら、アルウェンは前衛に置きたい。 21年経っても、特に役に立たないことばかり真剣に考えている。 ナスのサンド パンテーンのシャンプー&コンディショナー チンチョンチャン  ロドスに来て、何度か通りすがりの男の子に「チンチョンチャン」と言われて、ちょっとだけムッとしている。 3度目の時、文句を言ってやろうかと思ったけど、相手は子供だぞ、と落ち着いて「それは何?」と聞いてみた。中国人や日本人、韓国人を指す言葉なのだそうだ。だいたいそんなことだろうとは思っていたけどね。 中学生くらいの歳頃の男の子たちに「日本語で I love you って言ってよ」と言われたので、「え? 愛してる?」と言うと、 “Oh! Do you love me?” と、ひょうきんに笑っていた。 少なくとも目の前で笑っている少年たちの「チンチョンチャン」には悪気なんて全くないのだ。 Location ■グランドマスターの宮殿Palace of the Grand MasterIppoton, Rhodes Town 85100, Greece

Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 24 船でロドスへ  朝5時半に起きて、6時半過ぎに宿を出た。出国手続きがあるので、8時までに必ず来いと言われていたのだ。ロドス行きのフェリーが出る港までは、荷物を背負った状態なら歩いて30分くらいかかる。  7時に港に着いた。敷地内には、人っ子一人いない。フェンスの向こうを、犬の散歩をしているおじさんが通っているくらいだ。あと30分もすれば人が来て、手続きをしてくれるだろうと思い、ベンチに座ってiPodを聴きながら時間を潰した。  7時半を過ぎて、カナダ人らしきバックパッカーの男の子が二人現れた。でも港の職員は誰一人としてやって来ない。  8時5分前。ようやくぱらぱらと職員がやって来て、準備を始めた。トルコ人に30分前出勤とか、そんなことをする人はいないのかもしれない。そして来てまずやることは、コーヒーを飲むことだ。 コーヒーでくつろぐ職員に船の予約の紙を見せると、「あぁ、ちょっと待ってね」と、すぐに私の名前が入ったボーダーカードが出て来た。ありがとう、エルマン! その場で€40を支払って、発券完了。  8時近くになって、ゾロゾロとヨーロッパからの団体さんがバスでやって来た。一緒に並んで出国手続きをした。パスポートコントロールの前に、飛行機みたいに荷物を流して機械に通すんだけど、私のナイフには反応しなかった。 大丈夫なのか?? ナイフと共に乗船(笑) 船の甲板から見るマルマリスはとても綺麗だった。 トルコではいろんな思い出ができた。貴重な体験もした。トルコ人の日本人好きにはかなり参ったけど、また来たいと思う国だった。トルコで出会った人たちの温かい笑顔を思い出しながら、船の窓から景色を眺めた。 もう使えなくなってしまうトルコリラで、たっぷり入ったコーヒーを買った。ナイスチョイス。 ロドス行きチケット販売所 マルマリス〜ロドスの高速フェリー ロドス到着  9時に出港して、なんと10時にロドスに着いた。 これで€40(5,600円)は高すぎる!  ともあれ、ロドスが見えた瞬間からわくわくした。いきなりドーンと城壁が見えてきたのだ。騎士の街は、まるでゲームの世界みたい。 早く街を探検したかったのだけど、とりあえず港から家に電話をした。それほど大きくはなかったようだがまた地震があったらしい。あと10年、20年もすれば、日本は海の底に沈んでしまっているかもしれない、などと思う。そしたら何処に移住しようかな……。 電話を終えて、ピレウスへの船を確かめるため、港の近くに並ぶ旅行会社を訪ねた。ピレウスへの便は、ほぼ毎日あるらしい。 友達との待ち合わせは28日。ロドスには長居したい気がしたので、26日の夜行の船を取ってもらった。一番安い席で€41(5,740円)と、これまた高い。 まぁ、一晩船の中で過ごせるので、宿代が浮くのはせめてもの救いか。14時間の船旅だ。そろそろシーズンに入ってきて、いろんなものの物価が上がりはじめているような気がする。 フェリーから望むロドス島の城壁 ロドス島・マンドラキ港のシンボルシカの像 中世への入り口、ダンボワーズ門 時間が停まったようなハチミツ色の石畳の路地 宿探し  フェリーのチケットも買ったことだし、さっそく宿探し。 ロドスは、城壁に囲まれた中世の姿を残すOLD TOWN(旧市街)と、ビーチリゾートのNEW TOWN(新市街)に分けられる。宿を取るなら旧市街の方が雰囲気がありそうだと思って、最初に見つけた城門から旧市街に入った。 そしてびっくり! なんだこの人の多さは! 見渡す限りの欧米人観光客に、しばし呆然とした。ロドスはギリシャでも屈指の観光地で、トルコからの日帰り観光客もやって来る。ここはすでに観光シーズンを迎えているみたい。でもアジア人は一人もいない。 お土産屋やレストランがずらりと並んでいる道を通って、旧市街の奥へ奥へと足を進めた。これだけの観光地とくれば、宿の相場は高いに決まっている。ガイドブックを見ても、ユースホステルでさえ€25~。ユースじゃなければ€40~だそう。 節約の鬼姫の私が、そんな所に泊まるわけにはいかない。 安宿がありそうな、多少不便な奥まった路地に入っていき、何軒か尋ねてみた。この辺りでもやっぱり1泊€40とか€30とか言う。 「5泊したいんだけど、安くなる?」 と聞くと、€25にしてくれた。でもまだ下げたかったので断った。カランバカでは€25の宿に泊まっていたのに、トルコの安さに味をしめてケチになっている。  細い道をきょろきょろしながら歩いていると、路地の奥に宿らしき看板が。 中に入ってみると、なんて可愛い! 今まで泊まったどの部屋よりギリシャっぽい、白と青と緑のこぎれいな部屋だった。バス・トイレ付きだと€35、共同だと€25だと言われたけど、 「もっと安い部屋を探してるの」 とねばると、€22にしてくれた。 もっと探しても良かったんだけど、宿のマダムの笑顔があまりにも素敵だったので、ここに決めた。宿泊カードを記入していると、このお洒落で可愛いマダムが、紅茶とクッキーを持って来てくれた。 素敵過ぎる宿のマダム 可愛すぎる部屋の鍵 待ちに待ったランドリーへ  部屋に荷物を置いて、今日まずやること。 それは洗濯。 ランドリーにジーパンを洗いに行きたい。ほとんどアウトサイドで過ごした20日間、一度も洗っていないため、履いているだけでなんだか臭いし、ジメっとする! ロドスはランドリーが安いと聞いていたので、この日を待っていたわけ。トルコでは1,200円と言われたところ、こっちでは630円だった。 よっしゃー! 臭くない!! ついでにパジャマ代わりのスウェットも洗った。なんだか軽くなった(おいおい)。 それから旧市街をうろうろして、次に城門を出て、新市街にも足を伸ばした。やっぱりギリシャはオシャレだ。新市街は、アメリカンリゾートっぽい雰囲気。海水浴ができる浜まで歩いてみたけど、海はとても綺麗だった。すでに水着で肌を焼いている人や、泳いでいる人がいる。 ATMが見つからず、仕方なく銀行でT/Cを現金に換えたら、次の通りでシティバンクのATMが見つかった。 ド畜生。 大きなスーパーを見つけたので、5日分の食料を買いこんだ。この辺りじゃタベルナも高くて、一人じゃ入れない。友達と合流した時に、ちゃんとしたギリシャ料理を食べに行こう。 それにしても、中世の街のような旧市街は、どの通りも同じように見えて、今日一日歩き回って一度も同じコースを歩けなかった。 (注:私は方向オンチです) 生活する気満々♪ Location ■ロドス旧市街Rhodes Old TownMedieval Town, Rhodes 85100, Greece