Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 14 サフランボルの朝 チャルシュでの朝は、山鳩の鳴き声で目が覚めた。下の階に降りていって、朝食をお願いすると、とても綺麗な朝食が出てきた。パンに蜂蜜、バター、2種類のオリーブ。それにトマト、キュウリ、ゆで卵。コーヒーも付いてて、とても満足。 9時過ぎに宿を出て、町の地図と、明日のバスの情報を仕入れに、ツーリストインフォメーションに向かった。インフォメーションのお兄さんがとても良い人で、明日カッパドキアに行きたいと言うと、バスの予約までしてくれた。そのお兄さん曰く、「君みたいによく笑う日本人は初めて出会ったので、なんだか照れるよ」とのこと。日本人のツーリストはそんなに無愛想なのだろうか。ちょっと心配になった。インフォメーションでコーヒーまでごちそうになり、チャルシュの町を探索開始。 石畳の坂道(というか斜面に石を突き刺したような道)を時々足を滑らせながら登り、大きな家を見てまわった。昔のトルコは昔の日本と同じように大家族だったので、家の一つ一つがとても大きい。今建っているものが、100年~200年前の建物なのだそうだ。その昔、サフランの花が咲き乱れていたからサフランボルという名前が付いたというので、サフランの花を探してみたけれど、見つからなかった。サフランが咲くのはだいたい10月頃なので、それもそうか。 通りすがりのお店の前でなぜかイチゴをいただいた。一眼レフを首に下げたまま、道端を歩いていると、子供たちが遊んでいた。「写真を撮ってもいい?」とカメラを持ち上げて笑いかけると、一番年上の女の子が他の子たちを集めてくれた。ずっと人の写真を撮りたかったので嬉しかった。お礼に一番おチビちゃんにさっきもらたイチゴをあげた。 宿の綺麗な朝食 かわいい子どもたち サフランボル散策 すり鉢状の町をずっと上に登って行くと、町を見渡せるフドゥルルックの丘に辿り着いた。しばらくそこで景色を眺めたり写真を撮ったりしていると、イタリア人っぽい女の子から、「あなたと写真を撮りたいんだけど、いいかしら?」と頼まれて、一緒に写真に写った。こっちに来てからというもの、アジア人が少ないせいか、やたらと写真を撮られる。しばらくすると、大型バスがやってきて、今度は日本人のツアー客がどっと押し寄せてきた。その中の一人のおじさんから声をかけられ、しばらく話しをした。みなさん関東から来られたそうだ。「一人で回ってるの?たいしたもんだ!」と感心されたけど、いろんな人に助けてもらったから来れたのだ。記念にと、そのおじさんからも写真を撮られた。『トルコで出会った奇人』などというタイトルが付きませんように。 その丘では、他にも個人旅行中の千葉から来た男の子に会った。彼は、イランからトルコ入りしたそうだ。「こんな不安定な時期に行ったりして!」と非難めいた口調で言うと、「そうでもないっすよ、今なら安いかなぁと思って」と、周りの心配や迷惑は顧みずといったご様子。こういう考えはあまり好きではない。ちゃんと周りのことも考えて旅することが私はマナーだと思う。私だってトルコ東部のVanなど、中東に近い地域へ行ってみたいけれど、絶対に両親が心配するので、行かないことにしている。 それから、サフランボルには家の内部を公開している旧家がいくつかあるので、そのうちの一つを訪れた。日本で言うなら、京都の映画村みたいな所だ(一軒家だけど)。昔の衣装を身に着けた人形が、各部屋に置かれていて、昔の生活を再現しているのだけれど、当時のお風呂であったと思しき場所に、男性の人形が入れてあった。たぶん、裸で置いておくのにちょっと抵抗があったのだろう。裸にショールを巻かれていた。これは余計に変じゃなかろうか‥‥?突っ込み所が満載の旧家だった。 お昼頃、いったん宿に戻った。トルコでは公衆トイレが有料なので(0.50YTL前後)、休憩は宿ですることにしている。入口に昨日は会わなかった宿のオーナーが座ってくつろいでいて、一緒にお茶を飲もうと誘われたので、ホテルの入り口に座ってお茶を飲んだ。近所のレストランの人、通りすがりのおじさんが、挨拶を交わしてはお茶に誘われて、そこにちょっと座っていく。日本でも田舎はこんなかんじだよね。「ちょっとあがっていきんしゃい」状態だ。私が27歳だと言ったらみんなびっくりして、「22くらいだと思ってた!」と言われ、27歳は世界的に若くないことを痛感した。 オスマン帝国時代の伝統的な木造家屋(オテリ・ハウス)が今も数多く残る 邸宅博物館 「カイマカムラル・エヴィ(Kaymakamlar Evi)」 いや、変だって! アイノルと観光 13時頃、アイノルの店に行くと、アイノルはかわいいをワンピースを着て戸口で待っていた。「なんでそんなにお洒落してるの?」と聞くと、私の観光に付き合ってくれるのだそう。ボーイフレンドに店を預けて一緒にサフランボルの町を見て歩いた。一人じゃ辿り着けなかったところまで隅々案内してくれて、モスクでの手足の洗い方や、水飲み場の使い方、それからレース編みなども教えてもらって、とても楽しかった。 アイノルは英語が苦手だと言う。少し長い英文を使うとわからなくなってしまうので、お互いに単語を並べ、ガイドブックに載っているトルコ語と日本語を照らし合わせながら話した。明日の朝、ここを発つと伝えると、とても悲しそうな顔をして、「次はいつ来るの?今度はうちに泊まってね!」と言ってくれる。本当にありがとう。次に来る頃には、ボーイフレンドと結婚してるんじゃないかな。 お腹が空くまで観光して、彼女のカフェに戻り、お手製のマントゥをいただいた。作り方も見せてもらった。ニンニクとヨーグルトを混ぜ合わせたソースを、小さなラビオリのようなものにかけて、その上から油とトマトペーストと香辛料を混ぜたものをかける。最後にミントの葉を散らしてできあがり。ヨーグルトにニンニクって日本人には全然馴染みがないと思うんだけれど、意外と美味しくてびっくり。私はアイランが好きだからかなぁ。ちなみにマントゥは、中国の「饅頭」とルーツを同じくするともいわれる、シルクロードを渡ってきた料理なのだ。その後、デザートにバグラワも食べさせてもらった。パイの蜂蜜漬けでとても甘い。トルコ料理は美味しいし、お菓子は甘いし、このまま食べ続けていたら確実に太りそう。若い女性はとてもスレンダーなのに、年配の女性はふくよかな人が多い気がする。 アイノルは「今晩こそうちに泊まっていって」と言ってくれたのだけど、明日の朝が早いので、起こしてしまうのも気の毒だと思って遠慮して、住所を交換してお別れをした。 アイノルと別れた後、PTTでテレホンカードを買って、公衆電話にカードを入れたら、電話が繋がらない上に、カードが出てこなくなってしまった。ヘアピンで引っぱり出そうと試みたけどダメで、通りすがりのお兄さん達に助けを求めた。「この電話、壊れてるんだよ」と言って、相当頑張ってカードを引っ張り出してくれた。すごく助かった。ありがとう!いつの間にか応援団みたいな人だかりができていて、カードが抜けると拍手が起こった。 お礼を言って、別の電話から家に電話すると、父が出て「おぉ、まだ生きとったか」と言われた。まだまだ死にそうにありません。 アイノルと観光💕 レース編み奮闘中! アイノルお手製のマントゥ Location ■サフランボルSafranboluÇarşı Meydanı (Carsi Square), Safranbolu, Karabük, Turkey
Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 13 イスタンブールからバスでサフランボルへ 昨日の夜は何も食べてなかったので、朝からもりもり食べた。ブレックファスト・インクルードはありがたいなぁ。 今日はイスタンブールのオトガルから、サフランボルに向かうため、9:30に宿を出た。少し早めにオトガルに着いて、バス会社に行くと、おじさんが身ぶりで私のバックパックを荷物置き場に置いておきなさいと教えてくれて、2階の待ち合い室でチャイをいただいた。 11:30 — バス出発。すごく大きなバスだ。中に蝶ネクタイのお兄さんがいて、お茶やコーヒー、お菓子などを持ってきてくれる。バスが出発すると、レモンの香りのコロンヤを手にかけてくれた。これが全部サービスなんだからすごい。座席は、カップルや夫婦は別として、女性は女性同士で固められる。 トルコではバスが快適だ。最新型のバスで乗り心地もすごく良い。途中、一回休憩が入って、約8時間バスに乗っていた。16時頃ドライブインに入ったので、変な時間だしな、と思って何も食べないでいると、通路を挟んで隣に座っていたおじさんが、パンをたくさんくれた。中にオリーブが入ったおいしいパンだった。おじさんは英語を話さなかったので、すべてアイコンタクトだった。 サフランボル行きバスチケット オトガルでごちそうになったチャイ サフランボル到着 18:30 — サフランボルのオトガルに到着。町の中心部に行くために、セルヴィス(送迎バス)を使うはずなんだけど、待ち構えていたタクシーのおじさんが、「セルヴィスはないよ、タクシーで行くしかないんだ」と声をかけてきた。そんなことがあるもんか。バスの運転手に聞くと、やっぱりちゃんとあった。ああいうタクシーに乗ったら絶対ボられるんだろうなぁ。 昨日まで泊まっていたイスタンブールの宿で、二人の日本人男性に会ったけど、二人とも相当ボられていた。北海道から来たおじさんは私の宿泊費を聞いてびっくりしていた。彼は「1週間宿泊すれば250US$にしてやる」と言われて、その金額を支払ったそう。 もう一人のおじさんは、宿に入っていた旅行会社で44,000円のツアーを申し込んだらしい。なにゆえ…?私がバスのチケットを買いに行くというと、「ここでも買えると思うよ」と教えてくれたのだけど、せっかくバックパッカーで来てるんだから、自分で現地のバスターミナルを見てみたかったので、オトガルに行ってみると、びっくりするくらい安くチケットが買えたのだ。できるだけ現地の人が利用する方法で観光する。そうやって現地の人と交流しながら、自分で気をつけて判断していれば、必要以上に怖がることはないように思った。優しくて、本当に親切な人は沢山いる。 19:00 — セルヴィスに乗ってサフランボルの旧市街、チャルシュに着いた。広場近くの宿をたずねると、朝食付きで20US$。ギリシャの宿と比べると、めちゃくちゃ安くて良い部屋。この旅で初めてドライヤーが付いた広々とした部屋に感激。疲れていたので、他は見ずにそこにした。 宿に荷物を置いて、軽く夕食を食べようと思って町を歩いていると、パン屋のおじさんにパンをもらった。それから、こぢんまりとしたカフェに入ってみたら、可愛らしい若い女の子が出て来て、「えっと‥‥」と改まってメニューを一生懸命説明してくれた。「軽いのでいいんだけど…」と言うと、ギョズレメを勧められたので、それをお願いした。柔らかいナンみたいなものに、肉まんのあんのような味付けのひき肉が入っていて美味しかった。彼女はアイノルという。熱心に日本語を勉強していて、日本語とトルコ語を並べて書いた、お手製の辞書を作っていた。私が彼女が知りたがっていた日本語を教えてあげると、お礼と言ってトルココーヒーを淹れてくれた。アイノルやボーイフレンド、もう一人の友達とおしゃべりをして、22時頃までカフェに長居してしまった。アイノルとはとても仲良くなって「私は一人暮らしだから、うちに泊まっていけばいいのに」と言ってくれていたのだけど、もう宿に2日泊まると言ってしまったし…。「明日もお昼にまた来るよ」と言うと、アイノルは「明日は私がマントゥとバクラワを作るので、楽しみにしておいて!」と嬉しそうに笑った。 広々とした宿の部屋 アイノルが作ってくれたギョズレメとトルココーヒー Location ■サフランボルSafranboluÇarşı Meydanı (Carsi Square), Safranbolu, Karabük, Turkey