Get Inspired

My Books

Travel Guides

About Me

Top
  >  Posts tagged "イスタンブール"

Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 12 ブレックファースト・インクルード  今日の朝ご飯は、宿の4階でビュッフェだった。昨日宇多田ヒカルをノリノリで聞いていたおじさん(兄さん?)は、別の日本人宿泊客の男性に「朝食はアヤソフィアの近くだから」と朝から客をからっかって楽しんでいた。朝食は、パンと野菜とチーズと飲み物が数種類あるだけの軽食。それでもギリシャで朝食付きの宿なんかに泊まってなかった私には、とても贅沢しているように思えた。 オトガルへ  朝食後、トラムヴァイ(路面電車)と、メトロ(地下鉄)に乗って、オトガルまで行った。どちらもジェトンというコインで乗る。ジェトンは1枚1.10YTL(約90円)。トラムヴァイは新しくて綺麗で、電光掲示板に次の停車駅が流れるので、とても助かる。ギリシャより解りやすくて、簡単にたどり着けた。  オトガルに着いてびっくり!見渡す限りバス会社!ここに入っているバス会社だけで数百社あるらしい。さすがバス大国と言われるだけのことはある。トルコ語は全く必要なかった。ふらふらと歩いているだけで、「どこ行きたいの?それならこっちこっち!」とバスのチケットが買えるところまで、そのへんにいるおじさんが連れて行ってくれるのだ。  明日の朝、ここからバスで7時間かけて、サフランボルに行こうと思う。その後、カッパドキア、パムッカレ、エフェスなどの世界遺産をめぐるつもり。バス会社のおじさんにガイドブックのサフランボルのページを開いて、「サフランボルに行きたい」と英語で言うと、「あー、サフランボルね!オッケーオッケー!」と解ってくれる。英語が通じる率はギリシャの方が高いけれど、トルコ人はものすごくフレンドリーなので、言葉はあまり気にせずに話ができる。バスのチケットも予想よりも安く買えた。チケットを受け取ると、おじさん達は、ニコニコしながら「チャイ飲んでかない?」と言う。でも新市街で何か食べようと思っていたので、せっかくだけど、と丁寧に断り、再びメトロとトラムヴァイに乗って、新市街に向かった。 トラムバイ停留所 イスタンブールの乗車コイン・ジェトン(金属製)※現在は使われていません※ イスタンブールのエセンレル・オトガル サバサンド エミノニュ駅を降りたら、どーーーんと金角湾が目に飛び込んできた。すっごい!!なんて美しい景色なんだろう!ガラタ橋のたもとは賑やかで、アジア側とを繋ぐ船から人がたくさん降りてきた。イスタンブールは海で隔てられた旧市街、新市街、アジア側の3つの地域に別れているので、船がバス感覚で行き来している。 橋の近くではサンドを売っているおじさんがいて、私を見つけるなり「鯖サンドーーー!」と日本語で叫んだので、私も「サバサンドー!?1つ頂戴!」と叫んで1つ買った。大きなパンに、鯖を開いて炭火で焼いたものと、たっぷりの玉ねぎを挟んでくれる。これで1YTL(80円)! めちゃくちゃ美味しくて、安い!トルコは料理が安くて美味しいので嬉しい。金角湾と、ボスポラス海峡、そしてアジア側のイスタンブールを眺めながら、食べるサバサンドは最高!一眼レフを出して写真を撮った。 サバサンド でかい・安い・美味い 新市街  サバサンドを食べ終えて、ガラタ橋を渡って新市街に向った。ガラタ橋の上では、おじさんたちがずらっと釣りをしている。結構大きな魚も釣れるみたいで、みんなバケツのようなヨーグルトの容器に、釣った魚を入れていた。  こうやって歩いていると、ヨーロッパ人はよく見るけど、アジア系の人は少ない。そのせいで、歩いているだけで、ほぼ全員の男の人が振り返ってまじまじと私を見てにっこり笑っていく。まるで動物園状態‥‥。アジア人で、しかも女性の一人歩きだから、もはや珍獣みたいなんだろうな。バックパッカーの旅行者の中でも、女性一人っていうのはまだ見てないし。夏になれば、もう少しいるのかもしれないけど、今の時期はひたすら珍しいみたい。屈強な男達の中で、一人屈強に旅する私。なんだか脚もたくましくなった気がするのよね、最近。筋肉がついたみたいで‥‥。これはかなり深刻な問題。  新市街側に行って、ガラタ塔を目指して歩いた。結構な坂道だ。靴磨きの少年が、私を見て「Do you love me?」と聞いてくる。その英語はどうかと思うぞ。新市街はアヤソフィア周辺と違って、絨毯屋に誘う人がいないなぁ、と思った瞬間、変な男の人から声をかけられた。ニヤニヤ笑いながら近づいてきて、警察だかツーリストポリスだかのIDカードみたいなものを見せながら、「何処行くの?観光情報を教えてあげるからオフィスに来ない?」と言う。馬鹿なのかなと思って「私はトルコの警察のIDカードがソレなのか知らないし、ポリスがそうやって声をかけて来るのかどうかも知らない。もしあんたが本当の警察でもあんたの助けは必要ないから」と言い捨てて早歩きでその人から離れた。あんなにニヤけたポリスがいてたまるもんか。いくらなんでも分かりやすく着いていっちゃダメな人だった。  ガラタ塔は坂道の途中に立っていた。中に入って展望台に登ると、イスタンブール中が見渡せる。どこまでも広がるイスタンブール。アジアとヨーロッパを繋ぐ街。アジア側を見ながら、日本のことを考えた。 ガラタ塔の展望台から、金角湾に架かるガラタ橋と旧市街を望む 再び旧市街  しばらく景色を堪能してから旧市街に戻り、露店のアクセサリー売りのおじちゃんから2YTL(160円)のピアスを3つ買った。  座り込んで選んでいると、日本語が上手い旅行会社の男の人が話しかけて来た。「日本の何処からきたの?」「福岡だけど?」と答えると「高宮?」と。まさかそんなローカルな地名が出てくるとは思わなくて、「え、高槻のこと?」と聞き返すと、「そりゃ大阪でしょ」と言われた。なんでそんなに詳しいんだろう?  それから宿に戻ると、宿の給仕をしている住み込みの男の子から声をかけられて、話しをしながら少し歩こうと誘われたので、近所のスーパーに乾電池を買いに行った。「日本人が一番好きだ。韓国人はベター。中国人はキライ」と彼は言う。中国人はペラペラ喋ってうるさいから嫌いなんだって。確かに、この旅で出会った中国人の旅行者たちは、集団でいることが多くて、話し声も大きかった気はする…。日本人は親切で優しいから好きなんだそうだ。「食事の後にごちそうさまって声かけてくれるのは、君くらいだよ」と言われた。へぇ、そうなんだねぇ。私は「ありがとう・ごちそうさま・美味しかったよ・ごめんなさい」が言えることが、お勉強ができることよりも何より大事な事だと思っている。 道端の露天で買ったアクセサリー Location ■ガラタ橋Galata BridgeSultan Ahmet, Atmeydanı Cd. No:7, 34122 Fatih/İstanbul, Turkey

Greece–Turkey 40-Day Journey / Day 11 イスタンブールの朝  昨日泊まった安宿は、なんと7€。さすがに7€だけあって、狭いわ、うるさいわ、汚いわの三拍子が揃っていた。まぁ、昨夜は本当に寝るだけだったので、それで充分だった。外にいるよりはマシだろう。でも、ここに何泊もする気にはなれなかったので、翌朝チェックアウトしてすぐに宿を出た。 そういえば、このホテルのフロントのお兄ちゃんは、『地球の歩き方』に「フロントのスタッフ」という注釈付きで顔写真が載っていた人だった。人口6649万人のトルコで、写真で見たことのある人に出会うなんて。  最初に訪ねたのは、インターネットを無料で使える宿だった。でも、シングルは一泊30€と言われて諦めた。 もう一軒、ブルーモスクの近くにある宿を訪ねると、フロントでいきなり、「君、日本人?これ知ってる?」と、宇多田ヒカルの「traveling」を聴かされた。 受付に座ったまま、彼は頭を揺らしてノリノリで宇多田ヒカルの歌を聴きながら、「○×△※□◎って、どういう意味?」と、そう聞こえるらしい歌詞について質問してきた。 「うーん、(あなたの言っていることが)わからない」 と答えると、「本当に日本人なの?」と聞かれたので、「その歌のタイトルは『traveling』で、歌っているのは宇多田ヒカルだよ」と教えた。 「ああ、そうなんだ?彼女、有名なの?」と急にご機嫌になり、宿代をスペシャルプライス――本当に特別価格なのかは分からない――の、一泊朝食付き25US$にしてくれた。まぁいいかと思い、そこに泊まることにした。 暖房付きで清潔だし、立地も良く、なかなかの宿だ。洗濯物を乾かすためにも、まだ暖房は欠かせない。暖房器具の上に引っ掛けておくと、すぐに乾くのだ。 荷物を部屋に置いてから、朝ご飯を買いに外へ出た。 7€の宿 アイラン ブルーモスク(スルタン・アフメット・ジャーミィ)へ  数秒後、自称ビジネスマンだという男性から声をかけられた。「どこから来たの?何をしているんだい?困ったことがあったら言ってくれ」と非常に分かりやすく警戒すべき相手だったので、美味しいパン屋やトルコのおすすめなんかを聞いて、食べ物を買ったあと、有無を言わせない笑顔で、「あとは自分でやれるわ。どうもありがとう!」と言って別れた。  ブルーモスク前の公園で、ベンチに座って新聞を読みふけっていた外国人男性の隣に腰を下ろし、朝ご飯にすることにした。誰かが隣にいれば、声もかけられにくいはずだ。 ポアチャという調理パンを二つと、砂糖の入っていない飲むヨーグルト・アイランを買って、2YTL(160円)。ユーロ圏に比べると安いし、とっても美味しい。トルコ料理の味付けは私の好みに合っている。 目の前に立つブルーモスクは、これ以上ないほど均整の取れた美しい建築物だ。朝ご飯を食べ終え、早速ブルーモスクとアヤソフィアを見に行くことにした。 ブルーモスク(スルタン・アフメット・ジャーミィ) ブルーモスク〜地下宮殿へ  ブルーモスクに向かって歩き始めること3分。また別の男性が声をかけてきた。「お金ないから」と先回りして言うと、「違うよ!日本人だと思ったから、ただ話したかっただけなんだ。僕は今日フリーだから」と言ってついて来る。 追い払ってもよかったけれど、どうせまた一人になれば別の人がやって来るだろう。そう思い、適当にかわしながら、尋ねなくても勝手に話してくれるトルコの歴史や建物の説明を聞くことにした。 基本的について来られること自体は問題ない。相手について行かなければ良いだけだ。 「こっちは暖かいね」と言うと、「つい二日前くらいまでは、とても寒かったんだ。トルコの天気は変わりやすいんだよ。トルコ人女性の気持ちと一緒でね。日本人女性はそうじゃなきゃいいけど」と返ってきた。「日本人女性も似たようなものだと思うよ」と答えておいた。  まずは、世界で最も美しいモスクと評されるブルーモスクことスルタンアフメット・ジャーミィを見学した。モスクは入場料がかからないので嬉しい。 6本のミナーレ(尖塔)を持つイスラム寺院は、世界的にも珍しい。なんでも、スルタンが「黄金(アルトゥン)で作れ」と命じたものを、建築家が「6(アルトゥ)」と聞き間違えたからなのだとか。 260もある小窓にはステンドグラスが張り巡らされ、そこから差し込む光が、息を呑むほど美しい。 床一面に敷かれた絨毯には、一人ひとりが座るための空間が織り込まれていた。手足を置く場所や頭をつける場所、メッカの方向などが分かるようになっている。 ブルーモスクを見学したあとは、近くの地下宮殿へ行った。まるで『ロード・オブ・ザ・リング』の世界だ。 4~6世紀に造られた地下貯水池で、今も地面には水が溜まり、天井からは時折、ポツン、ポツンと水滴が落ちてくる。一番奥では、メドゥーサの首がゴロンと横向きになっていた。 ただ、ここは、入場料のわりには「ふーん」という感じだった。 精巧な幾何学模様とアラビア文字 ブルーモスクのステンドグラス ドラゴンボール…? 地下宮殿のメドゥーサの首(何故か横向き) アヤソフィア  地上に出ると、さっきの男性がまた声をかけてきた。入場料が必要な場所には、絶対について来ない(笑)。カフェに行こうとか、近くにカズンの店があるから行ってみないかとか言ってくる。「お腹は空いていないし、アヤソフィアに行きたいし、忙しいから、カズンの店には行けない」と言うと、いったん引き下がった。その隙に、さっさとアヤソフィアへ入った。  ビザンツ建築の最高峰、アヤソフィア。 トルコの長い歴史の中で、さまざまな宗教の祈りの場として使われてきたこの建物は、当時は博物館になっていた。そして、入場料は結構高い。日本円で1600円。 内部のモザイク画には損傷の激しいものもあるが、それがかえって、過ぎ去った時間の長さを感じさせる。 アヤソフィアでは、社会科見学らしい子供たちの団体に出会った。 みんな笑顔で、「Hi!」「どこから来たの?」「日本人?」などと声をかけ、手を振っていく。  この可愛い子供たちには、十数年後もこの笑顔のままでいてほしい。少なくとも、「カズンの店に行かない?」とか「良い絨毯屋を知っているんだ」とは言わずに(笑)。 アヤソフィアを出ると、またさっきの男性が待ち構えていた。 「もう疲れたから、ホテルに帰るね」と言うと、「なぜ君は僕の誘いをことごとく断るんだ!分からないよ!ランチもダメ、ディナーもダメ、カズンの店にも行かない。迷惑なら、はっきりそう言ってくれ!」とわめき始めた。 「OK!はっきり言うね。一人になりたいの」と答えると、まさか本当にそんなことを言われるとは思っていなかったような顔をして、彼はしぶしぶ引き下がった。 私が手を振って立ち去ろうとすると、「でも、次に会ったときはディナーに行こう!約束だよ!」と、まだ叫んでいる。 往生際が悪いなぁ。アヤソフィアのそばは、もう通れなくなった。 アヤソフィア内イスラム教の巨大なカリグラフィー円盤 アヤソフィア内キリスト教のイコン グランドバザール  いったん宿に戻って荷物を整理してから、今度はグランドバザールへ繰り出した。3分後、また別の男の子が声をかけてきた。「どこに行くの?」と聞かれたので、グランドバザールだと答えると、「一緒に行ってもいい?」と言う。 彼は英語があまり得意そうではなく、客引きとは少し違う印象だった。向かう方向が同じならいいかと思い、話をしながら歩いた。 彼は24歳で、イスタンブール大学の学生だった。政治経済を専攻しているという。本当に大学生なのか少し疑っていたので、イスタンブール大学のそばを通ったとき、「学校の中を見てみたいんだけど、入れるかな?」と聞いてみた。 彼は門を指して、「あそこに警備員がいるだろう?学生証を見せないと入れないんだよ」と言った。まぁ、本当に大学生、なのかな?  それから彼は、「イスタンブールには、旅行者をだまそうとする悪い奴がたくさんいるからね。誰も信じちゃダメだよ!ノーバディーだ」と力説した。 あまりの力説ぶりに、「君はどうなのよ?」とは聞けなかった。「みんな君に声をかけたがっているんだから、僕のそばから離れないようにしてね」そう言って、エスコートしてくれた。 一緒にグランドバザールやモスクを見学し、途中でザクロの生搾りジュースを飲んだ。ザクロが大きくてびっくりした。 本当に生搾りなので少し渋い。でも、ザクロには美肌効果や老化を抑える効果があるらしいので、飲んでおかないとね。日本では高いもの。  その後もイスタンブールの街を歩きながら、兵役に行ったときの話や家族の話を聞いた。 彼はしきりに「キリスト教のパパが亡くなった」と話していたけれど、それがまさかローマ法王のことだとは、そのときは思いもしなかった。 テレビもない宿に泊まっていたので、全然知らなかったのだ。トルコではなくイタリアへ行っていたら、大変だったかもしれない。  昼ご飯を食べていなかったので、「トルコの煮込み料理が食べたいんだけど」と彼に相談すると、近くの店で煮込み料理があるかどうかを聞いてくれた。 初めて食べるトルコの煮込み料理、タス・ケバブ。4YTL、約320円。ピラフの上に肉とジャガイモの煮込みがのっていて、とても美味しかった。 友達からの遊びの誘いを何度も断りながら、私の観光に付き合ってくれた。彼は本当に親切な人だったらしい。 私が、「明日はオトガルに行って、バスの時間を調べてくる」と言うと、彼は自分の電話番号を紙に書き、「何か困ったことがあったら電話してね。力になるから」と言って渡してくれた。 日本で、旅行中の外国人にここまで親切にできる青年は、どのくらいいるだろう。 生搾りザクロジュース グランドバザール 店番にゃんこ イスタンブール大学 ネットカフェにて  彼と別れ、宿のすぐそばにあるインターネットカフェへ行った。料金は1時間2YTL、約160円。ギリシャでは1時間3€、約420円だったので、とても安い。 OCNのページにアクセスして、webから自宅のメールをチェックする。すると、信じられないメールが届いていた。 ELLEGARDENのボーカル、細美さんからだ! 『女の子のバックパッカーはマジで危ないから、絶対ヒッチハイクはするなよ!気をつけて行っておいで!帰ってきたらライブで会おう!』  あぁ、もう何にも負ける気がしない。 Location ■ブルーモスクSultan Ahmed MosqueSultan Ahmet, Atmeydanı Cd. No:7, 34122 Fatih/İstanbul, Turkey